行く途中 ページ19
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｢手繋いでると週刊誌とかに撮られちゃうよ｣
作間｢そうだけど…繋いでたいじゃん？｣
｢今日は甘えたさんなの？｣
作間｢そうじゃないけど、まぁそういうことにしてあげる｣
｢違うの？｣
作間｢玲奈ちゃんの手ちっちゃくて可愛いじゃん？握ってたくなる｣
デートって言い張った割に手も繋がない訳にはいかないっていう男のみえも若干ある。
まぁ手が小さくて可愛いのは事実だけど
龍我と大昇くんと楽しそうに話してるのに嫉妬した自分がいたのも原因かな…
でも週刊誌に取られたら迷惑かけるよね…
作間｢電車で行くよね？｣
｢うん｣
定期取るふりして手を離したら自然だよね
作間｢定期どこ入れたっけなー｣
｢大丈夫？ある？？｣
作間｢うん。朝使ったし｣
｢なんかケースとか考えないといけないね｣
作間｢考えてはいるんだけどなんかいまひとつで｣
｢そうだよねー学生定期だし。うーん｣
作間｢なんで玲奈ちゃんが悩むの？笑｣
｢なんでいってそりゃいつも頑張ってる龍斗くんにプレゼント的な？｣
作間｢でも2月に入所おめでとうって言ってプレゼントくれたじゃん｣
｢それは入所の日でしょ？｣
作間｢うん｣
｢プレゼントを上げる口実ってなんでもいんじゃない？｣
作間｢みんなにもそうしてるの？｣
｢頻繁にはしてないよ。誕生日と入所日と10月頃から順番に12月にかけてプレゼントしてるでしょ？それくらいだよ｣
作間｢それを5人分でしょ。いいよ定期入れくらい自分で見つけるから｣
あーぁ…強がった。これは完璧しくじったーーー
玲奈ちゃんからプレゼント欲しいに決まってるじゃん！
俺のバカ…
｢うーん…なら一緒について行くのもなし？｣
え？！救世主ですか？女神ですか？
自覚してるのかな
自然と上目遣いになってること。
街灯で目がきゅるるるんってなってんるだよ！
可愛すぎでしょ！
作間｢行こ！！｣
｢うん！そうしよ｣
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作者名：恋奈 | 作成日時：2020年7月16日 1時
