やっと……？ ページ16
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仕事中に優里さんからの着信
大急ぎで切り上げて病院へ
ｶﾞﾗｶﾞﾗ!!
宏光｢玲奈！！｣
優里｢宏光さん…｣
｢……？｣
宏光｢玲奈分かるか？俺だよ！兄ちゃんだよ｣
｢えっ…と…。この人は？｣
宏光｢え…｣
優里｢玲奈ちゃんのお兄さんよ。2人兄妹なのよ｣
｢お兄さん？｣
宏光｢玲奈俺の事わかんない？｣
｢ごめんなさい…｣
宏光｢えっと…なら自分の名前言える？｣
｢さっき優里さん？に教えて貰って｣
優里｢私のことも知らないみたいで｣
宏光｢わかる範囲でいいよ｣
｢玲奈ってことしか…｣
宏光｢そっか…。仲良い人とかも思い出せない？｣
｢わかんないです…｣
宏光｢得意な料理は？｣
｢りょうり？？｣
宏光｢食べ物！｣
｢んー…｣
宏光｢質問変えよ。好きな色は？｣
｢んー…｣
宏光｢ごめんね。こんな一気に話しかけられても疲れるよな…｣ﾎﾟﾝﾎﾟﾝ
｢すみません…｣
宏光｢大丈夫だよ。ゆっくりしてて｣
優里｢お医者さんのところに行ってくるね｣
｢はい｣
ｶﾞﾗｶﾞﾗ
宏光｢記憶喪失ですよね…｣
優里｢間違いないと思います。かなりの記憶が無いみたいですね｣
宏光｢記憶喪失って漫画とかアニメの中の話だと思ってました…｣
優里｢私もです…｣
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ｶﾞﾗｶﾞﾗ
宏光｢玲奈〜｣
｢あっ！｣
宏光｢ふふ笑。お兄ちゃんって呼びにくいよね。俺の名前は北山宏光って言うんだ。ひろくんでもみつくんでも北山でも呼びやすいように呼んで。文字は書ける？｣
｢それくらいなら何となく…。でもさっき言ったりょうりがわからなくて｣
宏光｢それは後ででいいよ｣
｢すみません…｣
宏光｢謝るのダメだよ｣
｢あっ、はい…｣
宏光｢まずは自分の名前を言えるようにしよ｣
｢北山玲奈｣
宏光｢いいね！俺の名前は？｣
｢北山宏光さん｣
宏光｢うんうん。呼び名は？｣
｢ひろくん｣
宏光｢よく出来ました笑｣
ﾋﾟﾛﾝ
ﾋﾟﾛﾝ
ﾋﾟﾛﾝ
｢ひろくん…このさっきからなってるものってなんですか？｣
宏光｢携帯もわかんないのか｣
｢けいたい？｣
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作者名：恋奈 | 作成日時：2020年7月8日 22時
