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長い入学式も終わって、一人で帰る私。
周りには、親と帰る子達ばかり。
あれ、そういえば、風磨くんも1人だったな。
桜のない、桜の木の下を通り、学校を出た。
風磨「よし、帰ろ」
「うん……て、え?」
いつの間にか私の隣にいた風磨くん。
「気づかなかった」
風磨「そんなに影薄い?俺(笑)」
「どちらかと言うと濃いと思う」
その時私たちの方に、男の子が歩いてきた。
風磨「おう、中島」
中島?
風磨「あ、中島健人。俺の幼馴染み」
健人「よろしくね。えーと」
私、話しかけられてる、?
え、これ名前言えばいいの?
「あ、あの、えと」
風磨「お前人見知りかよ(笑)」
健人「へー、可愛いじゃん」
風磨「こいつはな……あれ」
風磨はこっちを見た。
風磨「俺、お前の名前知らないや」
健人「それで一緒に帰ってたのかよ(笑)」
「あ、天水」
風磨「天水」
「Aです……」
健人「可愛い名前だね。Aちゃんね」
「健人…くん」
健人くんは満足げに頷いた。
風磨「じゃあ俺はAでいい?」
A!?
呼び捨てとか……やばっ
「大丈夫」
風磨「でもA俺には人見知りしてなかったよな」
「いや、すごい怖かったよ。殺されるかと思った」
健人「殺される?(笑)」
風磨「なんじゃそれ。まあ帰ろうぜ」
私は2人と偶然にも下りる駅が一緒だった。
健人「じゃーね!Aちゃん」
風磨「また明日な」
「うん!」
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作者名:梨音 | 作成日時:2018年7月20日 12時