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ーー桜の舞う、笑顔の溢れる学校








あほか。








桜舞ってないじゃん。








全部落ちてるじゃん。








校舎も綺麗とは言えないし……








入学式には毎年綺麗な桜が咲くって言うから楽しみにしてたのに。








なんて、朝から心の中で文句を言いながら、学校に入れずにいた。








周りの生徒は親と一緒に、私を不思議そうにチラチラ見ながら入っていく。








最初の1歩が踏み出せない。








でも、行かないと何も始まらない。








重い足を持ち上げてーーー








ドンッ








後ろから体に衝撃が走った。








ドスッと倒れる私。








私にぶつかってきた相手も倒れる。








「いってえ」








どっからどう見ても、不良っぽい男の子。








「ご、ごめんなさい!」








咄嗟に口に出た謝罪の言葉。








カバンから落ちた手帳には、菊池風磨の文字。








風磨「は?」








私は怖くて、座りながら後ろに少し下がった。








菊池風磨は立ち上がって、私の方に近づいてくる。








耳についているピアスが揺れる。







……殺される!?









風磨「なんでお前が謝ってんだよ」







菊池風磨は、私に手を差し伸べた。








「あ、ありがとうございます……」








その手を掴んで、立ち上がった。








そのまま、自分の制服を見て、言葉を失った。








昨日の雨で少し湿っている土が、ベタっと、ついている。








「嘘……」








風磨「うわ、まじかよ」








これから入学式なのに。








どうしよう。








風磨「ほんとに悪い! 制服借りれるやつないか聞きに行くか」








菊池風磨は走り出す。








「え、ちょっと待ってよ!?」








私も追いかけて、走り出した。

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作者名:梨音 | 作成日時:2018年7月20日 12時

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