【呪術廻戦】特級過呪怨霊五条悟の解呪までー弐ー

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「大丈夫？A」


『私は大丈夫…でもどうしよう、夏油くんがっ』


「わかってる、ちょっと待て」







急いで駆け寄ってきた硝子に焦りながら伝える







私の腕の中にいる夏油くんを見て瞬時に状況を理解したのだろう、医学の心得がある硝子は手馴れた手つきで夏油くんを診始めた。そして気が動転していた私に冷静に落ち着けと言う









｢大丈夫、気を失ってるだけだ。落ち着きな｣


『違うの！そうじゃなくてっ』









咄嗟に硝子の言葉を否定する






そうなんだけど、違う







気を失ってるのは分かってる、
でも私が心配なのはそれじゃなくて
生得領域に連れていかれたことだ






『そうじゃなくてっ…あ、あのっ』





焦りで上手く言葉に出来ず
もたついていると硝子に落ち着いてゆっくり話してみな、と言われた









硝子に言われた通り一旦深呼吸をし落ち着いて
説明する








『…多分夏油くん、悟の生得領域に連れてかれたっ…』


「！…生得領域に…？」


『うん、

どうしよう、生得領域に連れてかれたら
もうどうにも出来ない…』






一瞬驚いた顔をする硝子に
顔面蒼白で説明する




生得領域には悟に連れてかれない限り行けないし
夏油くんを起こすことも出来ない
外側にいる人間が干渉するのはほぼ不可能だ
まさに絶体絶命のピンチだという事を







「なるほどね、でもそれって死んだりすんの？
心の中みたいなもんなんでしょ」


『……生得領域といっても悟の場合少し特殊だから…
どうなるか分からない』








未だ眠る夏油くんの顔を見つめ
拳を強く握った








どうしたらいいの
夏油くんも悟も助けるにはっ…

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