【呪術廻戦】特級過呪怨霊五条悟の解呪までー弐ー

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ー夏油傑視点ー



「憧れの人なんで！」



明るくそう言うのは今年から新しく
高専に入った灰原という青年だ


灰原の言葉に間抜けな声を出し唖然とするA
しばらくしてその顔はみるみるうちに真っ赤になっていき嬉しそうににやけていた



嬉しいんだな…



その姿に苦笑いし硝子は笑うのを堪えている





「フッ…顔っ…」


「そんなに笑ってあげるなよ」


「だってっ…」






そんな私たちのやり取りは聞こえていないのだろう
Aが真っ赤な顔で灰原と話し出した






『あ、憧れの人…？』


「はい！噂で女子なのに体術も術式も
才能ある呪術師で、あの五条悟を制御出来る
凄く強い人だと聞いてから憧れてました！」


『そ、そんな大袈裟なっ…』


「大袈裟なんてそんなことありませんよ！
ねっ！七海！」


「……まぁ、会ってみたいとは思ってました」


『……そ、そっかー、ありがとうー…』



「「ブフッ」」







髪をいじり真っ赤な顔で嬉しそうにニヤけるAに
ついに我慢できず硝子と共に吹き出した



ダメだ、我慢出来ないっ…









………なんて笑っていられるのも今のうちで





数日後の教室の
空気は最悪だった

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