同じ屋根の下で * 3

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ちゃんと気持ちを伝える、とは決めたものの
やっぱり緊張するな…


ずっと逃げてたから気まずいままだし
… こうやって、ちゃんとごはんを作って待ってるのも いつぶりだろ





振られる覚悟もちゃんとしなきゃ

… どうしよう、
きつすぎる言葉で振られたら。



" お前 そんな目で俺のこと見てたの？
ただの同居人って言ってたの誰だよ "

…… なんて、冷たい目で言う姿が想像できる










『 … でも 言うって決めたから 。』












" … それじゃ、Aさんが可哀想です "


そうやって、目黒くんも背中押してくれたんだから




もし想像以上の最悪な結果になったとしても
私はこの家を出ていくんだから大丈夫、

新しい家に住んで、
連絡も取らなくなったら
きっと翔太くんを忘れられると思うし





…… あのトラウマに勝って、伝えてよかったって思えますように。













渡辺「 …… 今日早くね 、」




『 っ、お、おかえり』




渡辺「 … ただいま、」




『 … あの 、翔太くん 、』




渡辺「 ……」




『 …… ごはん 、もうすぐで出来るから』




渡辺「 …… ん 、」









翔太くんは短い返事をして
自分の部屋へと入っていった



…… てか 、" もうすぐで出来るから " って
もうちょっと言うことあったじゃん自分…

話したいことあるから、とか
この前はごめんね、とか

自分の不器用さにほんと飽きれる






… やっぱり翔太くんかっこいいな、て
見惚れちゃってる自分もいるし

こんなんで ちゃんと気持ち伝えられるのかな








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