同じ屋根の下で * 2

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．









全力で走ってきて
気付いたら屋上に着いていた



あんなに好きだった人とも
あんなに信頼していた親友とも

もう気まずくなっちゃったな









『 ッ… 、』



深澤「 … 頑張ったね 、」



『 へッ… 、ふっか…！？』



深澤「 いやー 、ごめん！
… たまたま聞こえちゃってさ 、」









やっと1人になれると思ったのに

振り向けば 同じクラスだったふっかがいた



女の子に優しくて 先輩からもモテて
そういう ふっかだからこそ 、

失恋現場なんて見られたくなかったのに









深澤「 … でも偉いじゃん 、
" お幸せに " なんて」



『 … ずっとさ 、好きだったんだ

かっこよくて たまに見える笑顔が可愛くて
… 両思い 、なんて浮かれてた自分が馬鹿みたい』



深澤「 … そう？」



『 えっ？』



深澤「 そんだけ好きだったってことでしょ？
俺的に そいつと その女の方がどうかと思うけどね〜？」








" Aは偉いよ " って頭を撫でられれば
我慢していた涙が一気に溢れ出た

ふっかが 落ち着くまで付き合ってくれたおかげで
ちょっとは 、心の傷が癒えた気がする






… だけど


その日以降 、恋愛をする勇気が持てなくなっていた







また こんなことが起きるんじゃないかって

自分の気持ちが迷惑になるんじゃないかって





翔太くんに出会うまで 、
もう恋愛はできないと思っていた








．

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