同じ屋根の下で * 2

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．








『 ん 、…』






眩しくて目が覚めると
爽やかな笑顔の目黒くんとバッチリ目が合った

…… あれ 、
もしかして私 昨日このまま…？

あのあと意外と寝心地が良くて
気付いたら寝ちゃってたんだ…







目黒「 ふはッ 、おはようございます 、Aさん」


『 … おはよ 、』


目黒「 なんで顔隠すんですか」


『 … そんなに見つめないで 、すっぴんだし…』


目黒「 … 好きな人はいつだって見ていたいんです」






隠してた腕を避けられて
愛おしそうに見つめてくる目に
吸い込まれそうになる

… なんだろ 、この 、甘い雰囲気


このままじゃ危ない気がして
起き上がって距離をとった



… きっと今 危なかった 、
あの甘い雰囲気に飲み込まれるところだった








目黒「 … 昨日 、電話きれちゃいましたね 、？」


『 え 、… 起きてたの？』


目黒「 ふはっ 、はい 、寝ぼけてないですよあれ

… 渡辺さんと楽しそうで
邪魔したくなっちゃいました 」





切なそうに呟いて 俯いて 、

ちゃんと断らなきゃって思ってるのに
そんな表情を見せられたら
やっぱり言いづらくなってしまう






『 … 目黒くん あのね 、』


目黒「 … 俺 、本当にA さんが好きなんです」


『 … うん 、』


目黒「 … だから今すぐ諦めるって できなくて
もう少しだけ 、時間くれませんか」


『 時間？』


目黒「 … Aさんを忘れるための時間 、」








何も言えてないのに 、

何も伝えられてないのに 、


目黒くんは私の気持ちを全部 汲み取ってくれて
優しい顔で微笑んだ彼が 私よりも大人に見えた









『 … うん 、ごめんね 、目黒くん』



目黒「 Aさんが謝る必要ないですよ 、

… あ 、ただ 、」



『 うん？』



目黒「 Aさんが辛そうな顔してたら
すぐ奪いに行くので」








応援してます 、なんて私の頭を撫でて
洗面所の方へと向かっていった

目黒くんの優しさに心が温かくなる
… ほんと 、いい子だよね








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