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深澤 side__
香織「 …… ふっかはさ、どう思う?」
深澤「 ん?」
香織「 … Aと翔太のこと、」
ランチ中、急に なべのところに行ったかと思えば
女性社員を追い出しているAちゃん
そんな姿を見て、隣の香織が卵焼きを頬張りながら
ぽつんと呟いた
… きっと この言葉は、Aちゃんのことを
後輩として大事に思ってるからだろうな
深澤「 どうって?」
香織「 … ほら 、翔太、あんな感じだから
Aがアプローチし続けたとしても うまくいくのかなって、」
深澤「 … んー、どうだろうねえ、」
香織「 … 翔太の中での美雪さんが消えないと
難しいと思ってるんだ、正直」
香織から放たれた懐かしい名前
… そうだね、難しいだろうし
美雪さんは なかなか消えないと思うよ、俺は
だってあれ以来、なべは彼女つくってないんだよ?
あんなにモテるのにさ
それって やっぱりそういうことなんだろうな
香織「 … 向井くんとお似合いだと思うんだけどなあ、私は」
深澤「 あー、新入社員の?」
香織「 そう、ふたりとも ほんとに楽しそうだったし
ふたりだけの世界観?っていうのがあったり」
ふたりだけの世界観ねえ、
それなら こっちのふたりにもある気がするけど
今もほら、
なべが呆れたようにAちゃんを見てるけど
なんだかんだ楽しそうだしさ
深澤「 … 向井くんにとられないといいけどねえ、 」
香織「 ん?」
深澤「 いや?なんでもないよ」
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作者名:カスミ | 作成日時:2023年11月26日 15時