好きです、渡辺さん！ (ページ6)

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香織「え、友だち？大学のときの？」

『はい、あ、でもそこまで仲良かった訳じゃないんですけど…』

香織「いやいやそれすごいことだよ？
運命の再会って感じじゃん」

『運命の再会って、香織さん大げさです(笑)』

康二くんとは大学が一緒だった、なんて話したら
ドラマみたい！って目を輝かせる香織さん

うーん確かに、大人になって職場で再会できるって凄いことなのかな

香織「 … でも翔太がいいんだ？」

『はい、もちろんです』

香織「はぁ… 勿体無いねえ、あんな翔太より
ワンコ系優男を選んだ方が絶対良いのに」

『 … 渡辺さんも優しいところありますよ？』

香織「向井くんの優しさとは全然違うでしょ？
… げ、噂をすれば」

香織さんの目線の先を辿ると
昼ごはんをどれにしようか迷ってる渡辺先輩

… あ、とついでに隣にはふっかさん

あれ、これってチャンス…？
2人きりでは無いけれど一緒にランチを食べれるチャンス！？

深澤「お！香織とAちゃんじゃーん」

香織「ちょっとちょっと、ふっかはいいから翔太連れてきてよ～」

深澤「あー… あっちで食べるってさ、なべは(笑)」

ちらっと見た瞬間にばっちり目が合ったのに
窓際のひとり席のところに腰をかけている渡辺さん

… う、この距離がもどかしい

隣お邪魔していいかな？
一緒に食べましょうまでは言わないから
せめて近くに…

深澤「あ、てかさ
広告部に新入社員入ったんでしょ？」

香織「それがね、…ね？A」

深澤「え、なになに～？なんか怪しくない？今の反応」

香織さんがにやにやして私を見てくるから
そういう話大好きなふっかさんまでにやにやして見てきた

そんなに大した話じゃないんだけどな…、笑

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