好きです、渡辺さん！ (ページ26)

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向井 side＿＿

つくった資料を確認してほしくてAを探すと
何やら香織さんとわーきゃー言って盛り上がってる

なんやろ、なんかええ事でもあったんかな

向井「あ、Aおった！ごめんやけどこの資料確認してくれへん？」

『うん、わかった！確認して後で持っていくね』

香織「あ、向井くんちょうどいい！
聞いてよAがさ～」

向井「 Aが何かあったんですか？」

『わー！香織さん恥ずかしいです！！』

香織「ついに翔太とランチ行けたの！なのに連絡先まだ聞いてないらしくてほんともったいないよね？」

…… ランチ、そっか、渡辺さんと行けたんやな

断られ続けてるって言うてたから
ついに叶って良かったなって思うんやけど

でもやっぱり、複雑な気持ちは消えないわけで。

向井「ランチ行けたんや！良かったな～」

『 … うん、ありがとう、すっごく幸せだった…』

香織「はいはい、幸せに浸るよりも前に連絡先聞くことでしょ？いますぐ営業部行っといで！」

『今からですか！？でも今日あんまりメイクが…』

香織「大丈夫、Aはいつでも可愛いから、ね？」

『嬉しいですけど心の準備が…！』

香織「はいはい行っといで～」

香織さんにぐいぐい背中を押されているA

…の前に、ちょうどよく渡辺さんが現れて
Aは漫画みたいに面白いリアクションをしている

… なんか、ええなあ、
Aに好かれてる渡辺さんがほんま羨ましいわ

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