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深澤 side＿＿
午前中、きつかった外回りが終わって やっと休憩時間
今日はどのメニューにしようかな〜って考えながら
なべを見ると、なんかそわそわしている様子で。
いつもだったら すぐ食堂に向かうのに
… 怪しいな、あの動き
深澤「 … なべ、今日昼は？食堂いかないの？」
渡辺「 あー、… ん、ちょっと」
深澤「 いや ちょっとってなに？笑」
渡辺「 … ま、今日は行かないから一人で食べてきて」
深澤「 ええ〜？なに、なんか隠してるでしょ？」
渡辺「 や、別に」
…… 怪しい。
理由を言わない辺りも どこにも行こうとしない辺りも。
え、まさかとは思うけど女？ついに彼女？
彼女と一緒に食べに行くとか？
あ、彼女手作りのお弁当とか？
深澤「 女か… 女なんだな… 、手作り弁当作ってもらったんだろ…？」
渡辺「 だから違うって、笑 」
深澤「 仲良しの俺には言ってくれてもいいじゃん〜ね？」
しつこーーくなべに言い寄ってると
ドアの方から " 渡辺さんっ！" と呼ぶ聞き馴染みのある声
… あ、Aちゃんじゃん
また呆れたように追い払うのかな〜と思ってたら
普通の顔してドアに向かっていくなべ
… え、ちょ、まさかとは思うけどさ？
深澤「 うそ、まさかAちゃんと？」
渡辺「 … 」
深澤「 … え！？なんで！？
急に Aちゃんとランチって… 」
渡辺「 …… 別にあれだから、しつこいから１回行っとこうかなって思っただけ」
深澤「 ……」
渡辺「 … 変な勘違いすんなよ、顔にやにやしてる」
１回行っとこうかなって思っただけ、ねえ……
の割には さっきまでそわそわしてたし？
ちゃんとAちゃんのこと待ってたし？
あーほら、Aちゃんも あんなに嬉しそうな顔しちゃってさ
… あのふたり、まじでお似合いだと思うけど
なべの気持ちがどう変わるか、だよな
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作者名：カスミ | 作成日時：2023年11月26日 15時
