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『 … あ、あの渡辺さん!この会議が終わったら一緒にランチに…』
渡辺「 行かない、」
『 … ですよねえ、』
渡辺「 …… なんでそんなにランチ行きたいわけ?俺と」
『 えっ?好きだからです』
渡辺「 ……、…」
『 好きだからずっと話していたいし、一緒にごはんも食べたいって思ってます』
思ったことをそのまま伝えると
じっと、表情を変えないまま見つめてくる渡辺さん
…… え、えと、これはどういう表情なんだろ
いつもみたいに呆れた顔されると思ったのに
また違う表情してるし…
『 …… あの、』
渡辺「 … 明後日、」
『 えっ?』
渡辺「 明後日なら別にいいけど、ランチ」
『 …… えっ?』
…… 明後日なら 別にいいけど…?
渡辺さんの言葉を理解するために頭をフル回転させるけど
……… それってもしかして…
『 … 一緒に食べてくれるってことですか…!?』
渡辺「 … ん、」
『 え、良いんですか!?本当ですか!?』
渡辺「 はいはい声でかい」
『 信じられないですこれって現実ですか?』
渡辺「 ふはっ、笑 おおげさ、」
渡辺さんのどこか幼い笑顔を間近で見て
本当に心臓やられるかと思った
… ほんとにこれ現実?幻じゃないよね?
ずっっっっと誘い続けたランチが叶って
一緒に食べてくれるなんて……
渡辺さんって何が好きなんだろ、焼肉?お寿司?
いやでもランチに焼肉はさすがに…
渡辺「 別にどこでもいいけど、お店」
『 えっ、』
渡辺「 全部声に出てたから
お店任せるわ、」
" 会議始めるって " そう言って渡辺さんは
いつもと表情を変えないまま席に座ったけど
向かい側に居る私は心臓ばくばく
…… ランチ、ほんとに行ってくれるんだよね?
信じられないくらい嬉しくて ふわふわしちゃうけど
ペシンっと自分の頬を軽く叩いて会議に集中させた
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作者名:カスミ | 作成日時:2023年11月26日 15時