好きです、渡辺さん！ (ページ16)

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「「「かんぱーい！」」」

康二くんのおかげでなんとか仕事は終わって
みんなと同じ時間にお店につくことができた

… すごい、終電を覚悟してたのに
普通に歓迎会に参加できてるなんて。

神様仏様向井様…
今度ちゃんとお礼しないと

ちらっと康二くんを見ると上司からも女性社員からも
囲まれてて早速人気者になっていた

すごいなあ、康二くん

みんなに優しくて笑顔でキラキラしてる

上司「おい椎名飲んでるか～？」

『わっ、先輩もう酔ってるんですか！？』

上司「ほら、せっかくなんだしこれ飲め、美味いから」

『 … あ、えと、私そんなにお酒強くなくて、笑』

もうできあがってる先輩から渡されたのは
強いお酒が入ったコップ

少し香りがしただけでもくらっとするくらい強いお酒

ただでさえ弱くてすぐ具合悪くなる私だから
こんなの飲んだら… なんて考えただけでゾッとする

けどご機嫌がいい上司は私の言葉を聞きもしないで
ぐいぐいと勧めてくる

…… 飲まなきゃいけない？

強引に渡されたコップを受け取った瞬間、
誰かが私の腕を掴んだ

向井「先輩酔いすぎですって！笑
ちょっとお水でも飲みましょ～」

『あ、康二くん…』

上司「ん～？なんだ向井ー、椎名が全然飲んでないからな～」

向井「あ、じゃあ僕が飲みますよ！ほらほら、先輩あっちに行って一緒に飲みましょ！」

上司「お、そうか？よし飲みまくるぞ～」

酔っ払った先輩を先に行かせて
" 大丈夫やった？ " って助けてくれた康二くん

… 危なかった、もうちょっとで飲むところだった

『ありがとう康二くん…』

向井「 … 歓迎会終わったら送るから1人で帰らんといてな？」

『えっ、大丈夫だよ、私ひとりでも…』

向井「 A危なそうやから送らせて、な？」

『 …… うん、』

こくりと頷くとはにかんだ笑顔を見せて
" ちょっとだけ先輩に付き合ってくるわ " って向かっていった

送ってくれるなんて
今日は何から何までお世話になりっぱなしだ、、

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なかなか渡辺さんが登場しませんが
もう少しで康二くんターン終わります🙇

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