好きです、渡辺さん！ (ページ15)

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向井「よし、あと1時間で終わらせるで！」

『えっ？ … 康二くん？』

向井「ふたりでやったらさすがに終わるやろ？
んで、一緒に歓迎会いこ！」

隣でパソコンを開いてシャツの腕をまくる康二くん
… いやいや、さすがに手伝ってもらうのは申し訳なさすぎる！！

そして今日の歓迎会の主役は康二くんだから
その主役が行けないなんて

…他の女性社員からどのくらい恨まれるかと思うと
想像しただけで身震いしちゃう

…… うん、やっぱり申し訳ない

『康二くんは行かないと！ほら、主役だし！ね？』

向井「 … そしたら、Aちゃん来れへんやろ？」

『 … まあ、そうだけど… でも、』

向井「 … 嫌やねん、そんなの。
Aちゃんが来なきゃ意味ないねん」

『えっ？
…… あ、康二くんの指導係だから？』

向井「いや、…… あー、もう、そうやなくて！」

『 …？』

" もう気にせんといて！" ってちょっとだけ耳を赤くしてまたパソコンと戦い始めた

私の頭からはハテナが消えないけど
… とりあえず、相変わらず康二くんは優しいってことだけは伝わってくる

『 … 康二くん、』

向井「ん？」

『 … ありがとう』

向井「ええからええから！
終わって美味しいご飯たべるで！」

『だね、よし、がんばろっと！』

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深澤「なべー、なんか食べてかない？」

渡辺「おー、いいね」

深澤「あれ、広告部まだ残ってる奴いるんだ、
意外と大変なんだな～あの部も」

渡辺「 …… 、…」

深澤「 … なべ？どした？」

渡辺「 … や、なんでもない、飯どこいく？」

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