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大勢の人が行き交う交差点
なんとか渡りきって会社の方へと顔を上げると
大好きな後ろ姿が見えた
高すぎない身長に ちょっとだけ跳ねてる寝癖
眠そうに歩いているその姿は、わたしの大好きな人
『 渡辺さんっ、!!』
渡辺「 ぅわっ、!
… いやあのさ 、後ろから大声とかほんと心臓に悪いからね?」
『 今日も最高にかっこいいですね 、服もお似合いです!!』
渡辺「 …… お前は まず話聞こうな 、」
ため息をついて そんなセリフを言うけれど
渡辺さんは 突き放さないで隣を歩いてくれる
… そう 、これこれ
ちょっとした隙間に見える優しさが
渡辺さんをもっと好きにさせる魅力
『 今日こそ お昼一緒に食べましょう!!』
渡辺「 食べません」
『 いつになったら食べてくれるんですか〜…』
渡辺「 まあいつかね、」
毎日誘い続けてるランチは今日も呆気なく断られた
渡辺さんは営業部、私は広告部だから
社内で会えることは滅多にない
その社内で会うには、ランチしかチャンスが無いのにな
深澤「 お、Aちゃんおはよ〜〜
今日も なべにアプローチ?笑」
『 もちろんです!!
渡辺さんの彼女に立候補してるので!』
深澤「 なるほどねぇ、笑
どう?なべ、彼女欲しくなってない?」
渡辺「 全然だね、むしろ1人がいいし」
深澤「 あーー、だってさ、Aちゃん 、笑」
『 でもでも いつか気持ち変わるかもしれないですよね?』
渡辺「 残念ながら変わんないねえ、」
『 変わります、ぜっったい変わります』
大変だねぇなべは 、なんて面白そうに笑ってる
ふっかさんが目の端に写る
渡辺さんは女性社員からモテまくってるのに
全然彼女を作ろうとしなくて
私の告白も断り続けてる
… けど 、渡辺さん以外の人なんて考えられないから
絶対 諦めないって決めてるんだ
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作者名:カスミ | 作成日時:2023年11月26日 15時