幸せの定義*二章【刀剣乱舞】【成り代わり】

決意 ページ43

〜三日月宗近(本霊)side〜









『聞いたからには拒否権などないに等しいぞ。

それに最初にお主らに問うただろう？






_____"後悔はしないか"とな、』









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俺がそういうと次第に曇る瞳、

"かみさま"との誓いは絶対だ

違えてしまえば、相当の罰が下される。




そしてこやつらの主は"何でもする"と言った









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そして、まだ誰も気付かぬか、

俺の言った言葉に、抜け穴がある事を、…








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否、気付いておる奴もおるな、


俺の分霊、

粟田口唯一の太刀、

そして、









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此処の本丸の審神者、









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ああ、あとあの人の子と信濃藤四郎もそうだな。









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はっはっは、さあ、どうする？









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A、可哀想な人の子よ。



お主はまた守ってもらうのか？
"かみさま"願って、はいお終い、なのか？
現実も見ず、理想だけを口にするのか？



本当にそれで、得られるのか？

お主の描く"幸せ"は、

家族を見捨て、
自分だけ安全な場所に居座り、
惚けているだけで手に入るのか？

それで、もし手に入ったとして、


その時その瞬間お主には何が残る？







お主の盾として動き回った"家族"は疲弊し、

お主は後悔と自己嫌悪の念に呑まれ、自我を失う

大切な"家族"の身体は冷たく冷えきってしまい、

重宝され、綺麗なままのお主は独りぼっちだ、



………お主は、それに耐えられるか？

否、耐えられんな。









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これでも期待しておるのだぞ、人の子よ。



今こそ自分を奮い立たせる時だ。

俺はジジイだから待つのが得意なんだがな

コレばかりは今すぐにも解決して欲しいのだ。








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か弱き人の子よ、

そしてその子を導く付喪神よ、



嘆け、喚け、ただ絶対に立ち止まるな…、








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芙蓉｢三日月宗近様、俺は…｣

『ちと待て。

もうすぐだ…』

芙蓉｢…もうすぐ？｣






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『…漸く、か』


俺を見つめる瞳

その瞳には強い"決意"が込められていた
……嗚呼、恐ろしい程に真っ直ぐだ









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｢三日月様！！

私に、"私たち"行かせてくださいっ…
"私たち"が、…芙蓉さんの守り刀になりますっ！｣


｢俺は芙蓉さんの刀剣男士じゃない、
そしてAはそもそも刀剣男士じゃない、

………条件は、守ってるよね？｣









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