幸せの定義*二章【刀剣乱舞】【成り代わり】

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芙蓉｢俺は、Aの為なら、何でもします｣

三日月(本)｢…………あいわかった、｣




芙蓉さんの言葉に周りの刀剣男士が頷き、
その様子を見て三日月さんは嬉しそうに微笑む








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ああ、私はまた大切な人に"生かされる"のだと、

また私は大切な人に"守られてしまう"のだと、


そう、悟った









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でもっ、……


本当にそれでいいの？

私は、本当にそれで幸せになれるの？

大切な人を贄にして、得た人生、その人生の未来で

私は幸せになれるの？







私は、




誰かに守ってもらわなきゃ、
何も分からない、何も理解できない赤ちゃんなの？









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だって私は、


"信濃藤四郎"だよ？








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紛い物だけど、

………紛い物にも、出来ることがあるはず


私はもう、大切な人を、苦しめたくない。
大切な人に一方的に守られたくない。

もう、幸せを壊されたくない。









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いつだって私はそうだった


元は人間だから、って

甘えて、守られて、知らないふりをして、
…………現実を受け止めなかった

願ってばかりで行動に起こさなかった









・









・






だから、今度は私が守りたい

守らせてよ。


私の大切なもの

私を大切にしてくれた人

その他全てを







強欲だって笑われるかもしれない

そんなの無理だって呆れられるかもしれない








・








でも、


百合さんは一人で全て背負い込んだ







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百合さんはいつだって私を褒めてくれた

凄いね、天才だ、って

それがお世辞だったとしても構わない







・







わたしはできるこ。

だからね、








なんだってやり遂げてみせるよ









・









例えそれが、









自分を犠牲にしなきゃ行けなかったとしても、ね









・









・







『…、』

信濃｢大丈夫？｣

『うん、大分マシになったよ

…ありがとう』

信濃｢！…うん♪｣








本霊の三日月さん達の会話を思い返す、…





あの人が望むのは『あの本丸の浄化』





闇堕ちした刀、破壊寸前の刀、






全てを救い出し、ホワイト本丸に戻すこと









・









そして、


これら全ての任務を遂行するのに









・









自身の"刀剣男士"を連れていかないこと、









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