生きて尾崎ちゃん！弐！【鬼滅の刃】【チート】

漆拾伍話 ページ38

『"しあわせ"…ですか？』

御館様｢気楽に考えて貰って大丈夫だよ｣




しあわせ、…私にとっても

しあわせって、……なんだろう









・









私は、ひょんなことからトリップして


鱗滝さん、真菰、錆兎、義勇に出会った


そしてなんとか呼吸を習得して


鬼殺隊に入隊して


いつの間にか沢山の人と縁を結んだ


推しを助けて、愛でて


悩んで、悔やんで、努力して、支えあった仲間もいる


そしてなにより








____…尾崎ちゃんと出会えた。









・









尾崎ちゃんは私の人生を救ってくれた人

尾崎ちゃんのお陰で私は今生きてる、

尾崎ちゃんはいつも私が欲しい言葉をくれる



尾崎ちゃんが傍に居るだけで私の世界は彩る

キラキラして、暖かくて、どうにか手放さない様にぎゅって握りしめて、今現在に至る。








御館様、私は、

……私は、"しわあせ"ですよ









・









・









｢______、本当に…？｣



｢_________…"あなた"は、本当に幸せ…？｣









・









………うん、しあわせ、



だって、大切な"家族"に愛されて

仲間も、私のことを大切に思ってくれて

そして、時に厳しく叱ってくれる、

私のことを大切に思ってくれる人が

こんなにたくさんいるのに







______…不幸だなんて、言えないよ。









・









｢___家族？あなたは"あの人"に捨てられたのに？｣


｢______現実を見ないで、理想ばっか描いて｣


｢________あなたは"出来損ない"なのに｣









｢ねぇ、_______？｣









・







なにを、いってるの？

それ以上なにを言うつもりなの？








｢_____…うふふ、しりたぁい？｣








や、めて、知りたくないっ
これ以上はなにも知りたくないよ


私は、捨てられてなんかない

お姉ちゃんも、お母さんも私を愛してる

あの時だって言ってくれた

"愛してる"って




どうして、なんで

お父さんの記憶が薄いのか分からないけど

きっとみんな私を愛してる









・









｢_____ふふ、もうあなたの"お父さん"は居ないのよ？｣


｢______あの女も、目障りだったわぁ｣





｢________あ、そうそう、
____________……あなたのお父さんはね〜♪｣







いたい、いたい
なんでこんなにも

胸が、痛いの……？



___高笑いの声が響く









あ、ああ、あぁあ


"私"が、くずれていく

なおさないと、はやく、はやく







はやく、しないと


もどれなく、なるっ

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