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第2話 ページ3







「ア"ァ"?誰だテメェら。愛美愛主(オレら)にケンカ売っておいて無事で帰れると思ってんじゃねェよな?」

「一応聞きますが、何故彼らを襲ったんですか?」

「ハァ?理由なんかいるかよ。うぜェからにきまッてんだろ?オレらの目の前でイチャつきやがってよ〜。気色悪ィんだよクソが。」





めびうす?なんだそれ?煙草の銘柄でしか聞いたことが無いんだけどもしかしてそのこと?だとしたら私達煙草に喧嘩売ってると思われてるの?余りにも不名誉すぎるんだけど今すぐ取り消してくんないかな?


なんて考えている間にも堀川の"誘導"は続く。何故このようなことをしたのか、"めびうす"とは一体何なのか、そして君たちはどこの誰なのか。終盤にもなると、堀川の殺気に男共は後退りをしながら震えた声でダミ声を出してイキっていた。堀川は人間のクズには容赦がない。昔新撰組らと一緒に見た映画に出てきた悪役を見て、こんなクズ本当にいるんですか?と不愉快そうに笑いその画面を睨みつけていた堀川の横顔は今でも覚えている。




「あっ、あの、」

『お兄さん、お嬢さんの手当てを先にしていいですか?顔に傷でも残ってしまったら大変ですから。』

「俺のことはいいので、どうか、彼女だけは……!」




お任せあれ、と頷けば男は強く拳を握り俯いた。ありがとうございます、と震えた声で小さく紡がれたその言葉に小さく微笑む。一方、堀川はまだ男共と対話していた。感情のままに振り下ろした拳も軽々しく避けられ、威嚇し暴言を吐いても笑顔で返された"めびうす"と名乗る男どもは酷く憤っていた。いくら人間相手に強くても今君らが対峙し戦っているのは神様だ。ただの人間が戦闘に特化した彼らに勝てるはずなどないのに。なんと、愚かなのだろうか。


しかし、酷い怪我だなぁ。青く腫れた女の腕に触れないように手を翳しながらそんなことを呟く。折れてはいないけどヒビは入ってるな。少し霊力を注いでお祈りもしておこう。膿んだら大変だからね。

…あと、薬研から貰った傷薬も塗っておこう。薬研の薬は万能薬より万能薬だからね。




「主さん終わりました!怪我はないですか?」

『私は大丈夫だけど2人が酷い、男の方は折れてるかもしれない。応急処置はしたけど2人とも病院必須。』

「じゃあ、男の方は僕が運びますね!」

『うん、お願い。』





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雪見大福(プロフ) - これからも無理せず頑張ってください (10月5日 17時) (レス) @page25 id: 4031fb98ab (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みるくてぃー | 作成日時:2023年8月26日 22時

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