三話 ページ4
××
『おはよーあんず！』
あんず「おはようございますAさん！
顔色も大分良くなりましたね」
『えへへ、いつもお世話になってまーす！』
京都へ日帰り旅行に行った次の日の朝、私は出勤するとすぐにあんずに会いに来た。
元気そうでなによりです、と言って微笑む良い子なあんずにお土産どうぞ！と言って八ツ橋と可愛らしいキーホルダーを渡した。
本当はもっと買ってきたかったけど、あんずがこれだけでいいって言うんだよね。
遠慮しなくてもいいのにな………。
『因みにキーホルダーは私とお揃い〜』
あんず「ふふ、ありがとうございます！これから英智先輩のところに行くんですか？」
『うん！昨日は保留にしちゃったからねぇ』
あんず「私もついて行って良いですか？」
控えめに尋ねるあんずに勿論！と笑いかけると、安堵したようにあんずも笑った。
最近はずっとお世話になってるし、あんずにもっとお返ししたいな。退職したらそう気軽に会えなくなるからその前になんかすっごい奴あげたい。
あっと驚く何かを…………
なんて考えながら歩いていたら、急にあんずが私の名前を呼んだので、何だ何だ？と思い視線を上げたらそこには英智がいた。
英智「こっちに来てくれるかい？」
そう言って私たちを手招きする英智に素直に従い、案内された部屋へと足を踏み入れる。
後から入ってきた英智は静かに扉を閉めると、何故か俯いたまま動かなくなってしまったので、昨日買っておいたお土産をどうぞ！と渡してみた。
すると、英智は勢いよく顔を上げる。
『一応お土産！嫌いだったらごめんね？』
英智「えっ……」
『何？もしかして嫌だった？』
英智「いや、まさか貰えるとは思ってなくて。
小旅行は楽しめたかい？」
『うん！夜景が綺麗だったよ〜』
ありがとう、と言ってお土産を受け取った英智はようやく椅子に座った。
他の人達に渡したら色々と言われそうだから買ってこなかったけど、英智とあんずは色々と事情も知ってるし昨日の休暇にも協力してくれたからね。
これでも感謝してるんだよ？
なんて心の中で考えて再び英智と向き合う。
英智「例の件なんだけど、
君にしか頼めないお願いがあるんだ。」
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みるくてぃー(プロフ) - 鳳凰さん» 素敵なコメントありがとうございます！とても励みになります！！不定期更新ですが気長に待って頂けると嬉しいです♪ (8月22日 11時) (
レス) id: 4a169714af (このIDを非表示/違反報告)
鳳凰 - 二十四話で推し達がいるの嬉しすぎる！！お話もとても面白いので更新楽しみにしてます！頑張ってください🌸 (8月21日 15時) (レス) @page25 id: 3ca2752c0f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みるくてぃー | 作成日時：2023年2月12日 22時
