二十四話 ページ25
××
日和「このぼくがわざわざ会いに来てあげたんだからお茶のひとつでも出すべきだね！」
『どちら様ですか？』
凪砂「…………心配、した」
『………』
日和「あっ！きみってばまた凪砂くんだけを甘やかそうとしてるね？！」
例の事件から2日後の午後２時。
Edenの4人が宗の家に乗り込んできた。無視しようとも思ったけど「早くAちゃんを差し出すんだね！」なんて玄関先で大声を出されるもんだから、つい、家の中に入れてしまったのだ。
何故、彼らがここにいるのだろうか。
そんな疑問を抱くことすらめんどくさくなっていた私は大人しくお茶を入れて4人分のカップを机に置くと、日和が満足気に「流石彼の家だね！」と笑って綺麗な所作でお茶を飲み始めた。
ずっと立っていた茨とジュンもソファに座らせ、私はつい先程まで食べていたゼリーを片付けてから一人がけの大きなソファに腰掛けた。
このソファ宗用に特注したものだから私が座ると足が床に届かないんだよね………なんてことを考えながら足をパタパタさせていたら、ふと、悲しげに目を伏せる凪砂が視界に入った。
煌めくような夕焼け色に心が惹かれ、私は無意識に凪砂に右手を伸ばす。途端、意識の端に入り込んできた凪砂の声に私はハッとした。
凪砂「私の顔、何かついてたかな…？」
『あっいや………………ごめん、ぼーっとしてた』
ジュン「えぇ、疲れてるんじゃないっすか？」
『疲れてる……………うん、そうかも』
ジュン「ほぉ〜らだから言ったじゃないっすか。急に訪ねたら迷惑になるって！」
その言葉にすかさず日和が頬をふくらませながら「ぼくはなんも悪くないね！急にいなくなるAちゃんが悪いね！」と反論した。
どうしてそこで私が悪いということになるんだろう？なんて思い首を傾げると、今の今まで怖いほど無言だった茨が口を開いた。
何だか嫌な予感がした私は咄嗟にこの場を抜け出そうと席を立ち上がろうとした…………が、しかし、凪砂と日和に腕を掴まれ身動きが取れなくなってしまった。
こういうとき…
茨「お久しぶりですねぇAさん！お会いできて光栄であります！
単刀直入ですが、
Edenの専属プロデューサーになりませんか？」
私の勘は、よく当たる。
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みるくてぃー(プロフ) - 鳳凰さん» 素敵なコメントありがとうございます！とても励みになります！！不定期更新ですが気長に待って頂けると嬉しいです♪ (8月22日 11時) (
レス) id: 4a169714af (このIDを非表示/違反報告)
鳳凰 - 二十四話で推し達がいるの嬉しすぎる！！お話もとても面白いので更新楽しみにしてます！頑張ってください🌸 (8月21日 15時) (レス) @page25 id: 3ca2752c0f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みるくてぃー | 作成日時：2023年2月12日 22時
