十四話 ページ15
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斑「Aさん！久しぶりだなあ！会えて嬉しいぞお！」
『ママ………！』
とある空港のロビーにて。私の名前を呼びながら駆け寄ってきたママに勢いよく抱きつくと、ママは「よしよぉし」なんて言って頭を撫でてくれた。
遡ること約四日前。
英智の部屋に訪れたあの日、私は適当に理由をつけてあの場所から逃げ出し、体調不良を理由に仕事を早退して家路についた。
もうつらかった。逃げ出したかった。
そんなときに思い出したのがママ言葉で、私はすぐにママに電話した。
どうしようもなく息苦しくて、毎日吐きそうになりながら仕事をしてたこと、そんな仕事を逸早くやめたくて頑張ったけどやっぱり無理そうなこと、
全てをママに話し終えた頃には既に私は号泣していて、そんな私を心配したママが急遽帰国してくれた。勿論"すべきこと"を終えてからだから少し時間はかかっちゃったんだけどね。
なんて考えてから再びママと向かい合う。
『ごめんね、ママ。忙しいのに』
斑「ママが子どもを助けるのは当たり前のことだぞお！だから、"ごめんなさい"はしなくていいんだ」
『！…………ありがとうっ、ママ！』
斑「よしよし、いい子だぞお！
パスポートはちゃんと持ってきたかあ？」
ママの問いにジャジャーン！と、新品のパスポートを見せると、また頭を撫でてくれた。
ママは出会った時からずっと私を見てくれた。ダメなことはちゃんと叱ってくれて、いい感じの曲が作れたら褒めてくれたしいっぱい撫でてくれた。
最初"ママ"って呼んで欲しいって言われた時は拒否したけど、私の知ってる"お母さん"とは真逆なことを知り、気づけばママを見つけると駆け寄ってしまうくらいママのことを信頼していた。
因みに私の家庭事情を知ってるのはママとあの人の二人だけ。他の人には聞かれなかったのもそうだし興味無いと思ったから何も話してない。
暗い話なんて出来れなばしたくないしね、
なんて考えていたらいつの間にかすぐ近くにいた"あの人"が私とママに話しかけた。
渉「Amazing！こんにちは、あなたの日々樹渉ですっ！」
「薔薇をどうぞ」なんて言って流れるように手品を見せた渉は、満足そうに笑うとすぐに悲しそうな表情に変わってしまった。
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みるくてぃー(プロフ) - 鳳凰さん» 素敵なコメントありがとうございます！とても励みになります！！不定期更新ですが気長に待って頂けると嬉しいです♪ (8月22日 11時) (
レス) id: 4a169714af (このIDを非表示/違反報告)
鳳凰 - 二十四話で推し達がいるの嬉しすぎる！！お話もとても面白いので更新楽しみにしてます！頑張ってください🌸 (8月21日 15時) (レス) @page25 id: 3ca2752c0f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みるくてぃー | 作成日時：2023年2月12日 22時
