別 の 人 の 、彼 女 に な っ た よ 。

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(九条 side)






クソ。ほんまに腹立つ。



Aは、川西さんのこと好きで。

川西さんは、Aのこと好きで。

河井さんは、Aのことが好きで。

俺は…俺も＿＿＿＿






山名「何泣いてんねん」






九条「え…っえ、」






目の前にはいつの間にか 煙草を口にくわえている山名さんと秋山さん。


…ほんでいつの間にか泣いてる俺。






秋山「情けない奴やなぁ〜お前は。」






九条「………何も言えへんやないですか」






山名「冗談やて、(笑)」






そう背中を叩いてくれる山名さんは、最高にかっこいい先輩や。






九条「…情けないですよ、ほんまに。」






秋山「皆 拗らせてるもんなぁ。俺らはみんなに幸せになって欲しいねん」






山名「Aちゃんもきっと今幸せやないんやろうな。よう寂しそうな顔しとるし」






秋山「ゆずると九条は苦しそうで、Aと賢志郎は寂しそうやなぁて思うわ。俺。」






九条「俺は分かってるんですよ。Aと賢志郎さんが両思いで、でもAはちゃんとゆずるさんのことも大切に思ってるって事。……俺に入る余地がないことだって分かってるんですよ」






言ってて苦しくなる。


Aに触れれて、2人でずっと一緒におれる立場の河井さん。Aと密かに思いあってる川西さん。…そしてただの相談相手でいいように利用されてるだけの俺。






山名「…頑張りや。九条。」

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