ハローメロディ#7

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キッチンの冷蔵庫から
小さいパックジュースを手に和室へ向かえば

何やら困り顔の伊野尾くんが目に入る














山「んん、やっ、、、、、ハァハァ、ゲホッ」


伊「お熱高いし、身体熱いでしょ？ね…？
ペッタンするだけだから痛くないよ？」





山「んーんっ、、ゃなのっ！ふぇっ、、」












伊「あー、、
泣かない泣かない、分かったから…」





高「お待たせ〜どうしたぁ笑
泣くと余計しんどくなっちゃうよ？

ほら、ジュース
ちょっとでも良いから飲みな？」






伊「冷えピタ。貼るの嫌なんだよねぇ？
それに、布団にも降りたくないんだって」




あぁ、冷えピタね…嫌いだもんな笑

大人からすると、貼るだけで
ちょっと熱が下がるような気がしてつい貼っちゃうけど
あれって実際には熱冷ましの効果ってないんだよね。笑









高「冷たいから気持ちいいじゃん笑
ジュースも、冷えてて美味しいでしょ？」



山「ん、、、でも…もぉいい……けほっ、、、」









山田の元に渡ったパックジュースは
幼児サイズで元からかなり少ないのに


それでもストローから吸われた量は
きっとほんの一口、二口程度だろう


手渡した時とほとんど変わらない重さのまま
俺の元に戻ってきた






高「また飲みたくなったらいつでも言いなよ？
脱水怖いから、水分はちゃんと摂ろうね」





伊「よし、じゃあ冷えピタはもう良いからさ
お布団にはゴロンして？

抱っことは言え
山田だって起きてるのしんどいでしょ…」






山「んーん、、いっしょ……いのおちゃんもっ....」





伊「一緒なら良い？
大丈夫よ、今日はずっとそばにいるから安心しな？」




山「、、ん」









熱のせいでグズグズはしてても
この高熱では流石に身体ももたないのか
布団に横になれば


山田はまたすぐに眠ってしまって





山田が寝てる間に様子は気に掛けつつ
軽く朝食を口にして身支度を整え
病院に連絡をすると



事情も分かってくれてる分
いつものように裏口からの案内で
すぐに診察をしてもらえることになった。











.










伊「起きたら怒るかもだけど
寝てる間に連れて行っちゃおうか〜」


高「ん、車準備してくるわ」




伊野尾くんが山田を抱え
今やもう通い慣れたいつもの病院に向けて
俺は、2人を乗せ車を走らせた


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