ハローメロディ#7

▼ ページ23

＿＿＿＿＿



伊「ちょっと泣きも落ち着いてきたし
今は寝かせて、朝イチ病院行こっかぁ」


高「ん、寝れるならその方が良さそうだもんね....
下から冷えピタ持ってくるよ」




そのまま寝かし付けるように
前後にユラユラしながら横抱きにしていれば
次第に身体の力は抜けていき


クタッと頭が落ちそうになるのを腕で支え
まだ涙が残る幼い寝顔はいつもと違って火照っていた。









高「ど？寝た、、？」


伊「寝た寝た
身体はマジであっついけど…」



高「どこかで風邪拾ってきちゃったかぁ…
貼って良い？起きるかな、、」




"ごめんなぁ、冷たいよ〜"って
小声で伝えながら高木が冷えピタ貼れば











山「、、んっ、、ふぇっ、、、、」


伊「大丈夫大丈夫、びっくりしたね
だいじょーぶよー」



山「、、っ、、、んぅ、、」


起きてる時だったら
絶対に貼らせてはもらえない冷えピタは
一瞬冷たさでびっくりしたのか、泣きそうになっても


身体を密着させて抱かれてる感覚を肌で感じさせれば
目覚める事なくまた眠りについてくれた



伊「せーーふ」


高「さすが
泣いて起きるかと思った…

とりあえず
あと数時間寝てくれるといいね
熱もすぐ下がればいいけど。。」




伊「だね、この身体でこの高熱
キツイよなぁ…」





何度か背中スイッチと格闘しながら
どうにか山田をベッドに寝かせる事に成功し
自分たちも横になり目を瞑ると


すぐに朝はやってくる











.










高「おはよ、、山田、どう？」



伊「はよ、まだ寝てるけど
相変わらず身体はあっついね....

これだけ熱高いと
冷えピタも気休め程度にしかなんないかぁ」




寝る前に貼った冷えピタは
たった数時間でもう効果はなさそうだ




高「病院連絡してみなきゃね…
伊野尾くんも今日、休みだよね？」


伊「うん、勿論付き添いするつもり」


高「じゃあ、俺車出すわ
2人で行った方がいいでしょ」




伊「だね。

この部屋で1人寝かせとくわけにいかないし
和室の布団敷いてもらってい？

起きちゃうかもだけど、下に移動させよっか
目覚ましたら水分も摂らせたいなぁ、、」



高「ん、了解
すぐやっちゃうね」





そうして高木が先にリビングへ向かい、俺はまだベッドで寝苦しそうに目を瞑ってる山田を抱き上げた




.

▼→←▼

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す