ハローメロディ#4

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伊野尾 side



伊「お疲れ様でした〜！
ありがとうございました、
また宜しくお願い致します〜


お先に失礼しまーす！」





今日は1分でも早く控室に戻りたくて
アイドルスマイル全開にして、お世話になったスタッフさんや共演者の方に挨拶を済ませた














家を出た時は気になって仕方なかった山田のことも
一歩現場に入れば俺もプロなわけで…




とにかく今日は


早く！ミスなく！巻く！

この3つを意識して、勿論手は抜かず…







俺の驚異的な集中力の甲斐もあり
予定していた時間より、かなり早く終える事ができた














仕事がひと段落してオフモードになれば
やっぱり山田の事が心配になって




高木の言葉を思い出し

楽屋に戻るなり
スマホを手に取り、真っ先に通話ボタンをタップした












----高木side----



結局あれから外に出ることもなく
ただ流れているだけのTVをBGMに
2人でのんびり過ごし



伊野尾くんが仕事に出た後
暫くはグズグズしていた山田も



少しずつ切り替え始めたのか
今は俺の膝から降りて、1人ソファに横になっている。









泣くわけでもなく
メソメソするわけでもなく


話しかければ反応はする
ただ元気がないだけ

そんな感じだ。










日中はどうにか2人で過ごし
夕方にもなれば帰宅するメンバーもいて

少し賑やかになったこともあって
ぎこちなくも、少し無理に笑顔を作っている様子だった









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タイミングよくスマホが鳴ったかと思えば
表示された相手は伊野尾くんだ。




仕事が終わるにしてはまだ早いし
もしかして…遅くなるとか、、、、？












高『もしもーし、早くない？
何かトラブルでもあった？』


伊『トラブル？なにそれ？

終わったら連絡してって言ってたじゃん笑
予定より早く終わらせる事できたから
もうすぐ現場出れると思う〜！』




ヒヤヒヤしながら電話を取れば
真逆の内容にめちゃくちゃホッとした










高『ちょっ！待って、待って！
まだ切らないで！！


山田と、変わってあげて？
頑張ってるけど、もうかなり前から限界だと思うから…』




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