ハローメロディ#3

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伊野尾side



温かいシャワーのおかげで
冷え切っていた山田の身体は温まり


脱衣所に出れば、お願いしてあった衣類は
しっかり一式準備されていた。








未だ茫然としてる山田を
もう一度バスタオルで包み、身体を拭く


自分で服を着るのも、まだ難しいだろうと
新しい衣類に足を通すように促すも











今までは無言でも、身体は動かしていたのに


なぜか山田は動きを止めてしまって……











伊「山田、、？
せっかく温まったのに、冷えちゃうから……
服、着よう？」






どうしたのかと
しゃがんだ状態から見上げて見れば…

一応涙は止まってる





でもちょっと突けばすぐ溢れそうな程
大きな瞳は涙目のまま揺れていて…









伊「ん？どうした〜笑
いいよ、お話して？」



きっと、何が言いたい事があるんだろう…
少し待ちながら、言いやすい雰囲気を作れば















山「、、っ、ごめ、、、ん、、なさい、、」


伊「へ？
山田は謝るようなこと、何もしてないよ？」







山「でも……ぬらし、、、ちゃった、、」


伊「それは大丈夫だから……ね？
風邪ひくから、ほら、、早く服着よう？」



もう一度促してみても
やはり何か気になるのか…

下を向いたまま固まっている









伊「着せるよ？」

このままでは本当に風邪も引きかねないし
少し強引だけど、こちらが先に動けば


小さな声で呟いた









山「………こ、、こわぃ………」



伊「また失敗したら、、ってこと？」




そう聞けば、無言で小さく頷く様子に


あー、、またしちゃったら……って
一気に不安になってるってわけね、、、







うーん、、、どうしたもんか。



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