ハローメロディ#3

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持っていたバスタオルの
もう1枚は山田の足元を庇う




間に合わなかった、、、とは言え
身体の大きさは所詮乳幼児


着ていた衣類で吸収されているのもあって
床の被害は最低限

バスタオル１枚敷いてしまえば
何ともないくらい、どうにでもなるわけで…










1番の問題は、、、このちっちゃいの。







メンタルケアが必要なのは勿論だけど……



まずは、服が濡れたままでは気持ち悪いだろうし
身体も冷えきっている







身も心も落ち着いて
サッパリできますように、、と思いながら


軽く抱きしめつつ、背中を摩り
なるべく平然を装い優しい声で








伊「すぐ気づいてあげられなくてごめんね？
びっくりしたね？もう大丈夫よ〜



このままじゃ冷たいし

風邪ひくといけないから
シャワーだけしちゃおっか…？」







山「………」








　
反応は、、、、なし

まぁ…それもそうか、、。













でも本当に
このままで居るわけにもいかなくて







伊「お風呂まで移動するよ？」


一応声はかけながら
山田を包んだバスタオルごと抱き上げて風呂場へ向かう












伊「服、自分で脱げる？」














声をかけても、動こうとはしない様子に
無理はさせたくなくて


"ごめんね、お手伝いしちゃうね"





服を脱がせ始めれば
されるがまま、身体は動かしてくれた



薮が給湯のスイッチを入れておいてくれたおかげで
すぐに温かいお湯が出たし




シャワーでさっと流せば
冷え切っていた身体は温まった。














でも、その間一切声を発することはなくて
顔をあげることもしない






山田はずっと

下唇を噛み締めながら
俯いたまま、静かに涙を流すだけだった…




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