｛弱虫ペダル｝勝利の女神の奮闘記 NO.２ (ページ38)

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NOside

プルルルル…プルルルル…

東「どうするのだフク…」

福「ム…」

さっきから箱学組の携帯が鳴り止まない

新「もう靖友が出ちまえば良いんじゃないか？」

荒「ハァ？俺ェ？」

真「よろしくお願いします～」

東「スピーカーにしろよ」

荒北はみんなに言われ，
眉間にしわを寄せながら携帯を耳に当てる

荒「ンだよオメェ！
練習中だって言ってんダロ！」

遠「あ，先輩やっと出たぁ」

遠坂の声に箱学組と総北1年が顔を歪ませる

今泉にいたっては耳を塞いでいる

荒「要件はァ？」

遠「わたしぃ合宿に行っても良いですかぁ？」

荒「ハァ！？
オメェ行かねえって言ってたじゃねぇか」

遠「でもぉ行きたくなっちゃってぇ」

突然訳の分からない事を言い出した遠坂
荒北はため息をつきながら言葉を発する

荒「この合宿は合同合宿だ
最低限の奴しか参加できねぇ」

遠「マネージャーの私が行っちゃダメなんですかぁ？」

遠坂の発言に玉が鼻で笑いながら呟く

玉「お前マネージャーの仕事してねぇだろ」

雛「玉ちゃん落ち着け
聞こえちゃうよ」

荒「…一回切るちょっと待ってろ

どぉすんの福チャン！！」

“めんどくせぇ奴が来ちまうぞ！”
と頭を抱えこむ荒北

玉「あいつ来ないって言ったじゃないですか！！
あいつが来るなら私帰ります！」

新「俺もうさ吉が心配だから帰ろうかな」

泉「新開さんが帰るなら僕も帰ります」

黒「塔一郎が帰るなら俺も帰ります」

揃ってドアの方に向いた4人に
東堂が声をかける

東「おい帰るな」

福「どうすればいいと思う…金城？」

今の状況について行けてない福富が
突然金城に話をふる

金「俺は…どう思う巻島」

同じく突然巻島に話を振った

巻「俺たちはそいつがどんなやつか
知らねぇから気にしないが…」

田「織鶴の話を聞いた所によると恐ろしいやつだよな…」

その場がシーンと静まり返った時
1人が言葉を発した

雛「玉ちゃんの話を聞いて
総北(うち)に…特に今泉は顔が良いから…
手を出しそうだから反対します

でも…合宿参加に許可を出して
泳がせて…後から地獄を見せるのもありですよねぇ」

そう言ってニタァと笑う少女の事を
その場にいた全員はこう思った

こいつは可愛い顔をした悪魔だ…と