｛弱虫ペダル｝勝利の女神の奮闘記 NO.２ (ページ32)

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玉「うぅ…昨日ので筋肉痛が…」

私たちの番になり
出発してからしばらくすると
玉ちゃんが呟いた

雛「やっぱり倒れるかも
今泉，私の後処理はよろしく」

玉「今泉くん私も」

今「いや無理」

なんだよ男のくせに頼りないなぁ

「ワイ以外みんなオールラウンダーやん
これは負けられへんなぁ」

鳴子くんはレース前にこう言っていた

鳴子くんは速い
今はきっとウェルカムレースの時よりも速くなっていると思う

けど私だって今までの倍，朝と夜走るようにした
筋トレのメニューだって増やした

ウェルカムレースの時みたいにならないように

鳴子くんや今泉について行けるような体にはなって来ていると思う

雛「でもIHの時期には
もう敵わなくなってるんだろうな」

玉「どうしたの雛虎ちゃん？」

私の呟きが聞こえたのか
玉ちゃんが首をかしげる

雛「私たちはさ男子と比べて
筋肉がつく量の限界が少ないじゃん？
今みたいに走る速さが五分五分になるなんてもう少ししたらありえなくなるよなぁって」

玉「……」

そうなったらレースに出れたとしてもなんの力にもなれない

ただのお荷物になってしまう

雛「だから精一杯頑張んなきゃいけないんだけどね」

空気が重くなってしまったので
なんとか笑顔をつくる

すると横から鳴子くんの声が

鳴「今そんな心配してどうすんねん」

雛「え…だって…「そんな先のこと考えてたらキリがねぇだろ」」

私の言葉を遮るように今泉も言った

玉「そうだよ！
それに今から雛虎ちゃんが性転換するかもしれないでしょ！？」

雛「しねぇから」

私がそう言うと玉ちゃんはえへっ
と笑った

鳴「ワイらと雛虎ちゃんの体つきが変わっても関係は崩れへんよ！
ワイらは一緒のチームや！！」

玉「だれもお荷物なんて思わないよ」

今「むしろ必要だ」

思ってる事はみんなにバレバレですか…

私だけそんな事を考えてたなんて
アホらしくなってきた

雛「…ありがとう」

なんか恥ずかしくなって
呟くように言うと
みんながニコッと笑った