｛弱虫ペダル｝勝利の女神の奮闘記 NO.7 (ページ10)

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鳴子side

「雪にぃたちを呼んでくれたの鳴子くんでしょ」

“雛虎ちゃんビシバシトレーニング作戦”のために来てくれた黒田サン達が帰った後，雛虎ちゃんはそう言った

鳴「…なんでそう思うんや」

雛「私の携帯の電話履歴」

鳴「あ…」

アカンすっかり頭の中から抜けてたわ
ワイは雛虎ちゃんの電話から黒田サンに連絡したんや
覚えのない通話履歴見たらそりゃ気づくやろ

鳴「で…でも何でワイやと思うたの？」

雛「だってあの通話履歴の時間
部室にいた時間でしょ
あの時皆は帰ってて私と鳴子くんしかいなかったじゃん」

これはとぼけても無駄や
雛虎ちゃんは怒っとるんや
多分

だっていつもより声が低いもん！！！
怖いこれは怖いで…

雛虎ちゃんがキレたら目を見ただけで死ぬって言われとんねんで

＿ここは素直に謝るしかっ！

鳴「いらんことしてすまん…」

雛「いや全然
私の為にしてくれたんでしょ
むしろ私が謝る方だよ
無駄な気を使わせちゃってごめん」

雛虎ちゃんは怒っとるんやなくて，ワイに気を使わせたと思って沈んどったようや

鳴「何言うとんねん
ずっと言うとるやろ
困った時はワイらに言いや！！」

ワイらは仲間や
仲間が困ってたら全力で力になるもんやろ

雛「うん…ごめんねありがとう」

鳴「…ちゃんとそのメニューサボらんでやんねんで」

雛「分かってるよ
キツいけど頑張る！！」

そう言った雛虎ちゃんの声はさっきの何倍も弾んでいた