｛弱虫ペダル｝勝利の女神の奮闘記 NO.7 (ページ8)

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「うわぁぁぁぁぁぁぁあ！」

「大丈夫雛虎ちゃぁぁぁん！？」

玉ちゃんと雪にぃと一緒に峰ヶ山を下っていたらカーブで見事に転んだ

荒北さんみたいに転ぶギリギリまで倒したら失敗して滑ってしまった

黒「大丈夫か雛虎！？」

雛「荒北さんになるにはまだまだ先か…」

私がそう呟くと，雪にぃは眉をひそめて
“確かに荒北さんの走りはすごいが…
雛虎はあの人になりたいのか？
いやもっと良い人が＿”
などとブツブツ言い出した

どうやら面倒くさいことを考えさせてしまったようだ

玉「腕から血出てる！！！
全く…雛虎ちゃんは転びすぎ！！
もっと慎重に！」

雛「いやぁ…このくらい大丈夫だよ
死ぬわけじゃないし」

玉「幹ちゃんに言うよ？」

雛「スイマセン以後気をつけます」

幹ちゃんは私が怪我すると
“全く雛虎ちゃんは！”
とすぐに怒る

ロードに怪我はつきものだと言っているのに…

黒「荒北さんでもあんなに体倒さないぞ
怖くないのか？」

玉「もうっ先輩！
そんな事言ってるからいつまでも黒田雪成のままなんですよ！！」

黒「他人のフルネームをヘタレの代名詞みたく使ってんじゃねえよ」

そりゃあ“怖くない”と言ったら嘘になる
出来る限り怪我はしたくない
痛い思いはしたくない

けど私たち(総北)が勝てるなら＿

「…なんて強がりかな」

黒「ん？なんか言ったか？」

雛「いえ何でもないです」

強がらなきゃアシストなんてやってられないよね

玉「早くダム一周して
学校戻ろ！
雛虎ちゃんの腕消毒しないと」

雛「雪にぃもカーブでもっと車体倒したらどうです？
タイム縮みますよ」

黒「あ，あぁ…努力する」

玉「ヘタレ雪成先輩」

黒「言うようになったなぁ？」

玉「すいませんでしたぁ！」

玉ちゃんにヘタレなんて言われてる雪にぃが，来年荒北さんを越えるようなエースアシストになるなんて私は思いもしなかった