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NOside
「残り30秒!!」
「雛虎もっと回せ!」
「は,はいっ!!」
「3分です!残り2分です!」
「フォームに気をつけろ
傾いてきてるぞ!
体を起こせ酸素をキチンと取り込め!!」
「はいっ!」
「自転車部…いつもより厳しいな」
「箱根学園…外部コーチか?」
部室の周りに響く大きな声で
“雛虎ちゃんビシバシトレーニング作戦!”を実行している雛虎たち
テニス部やサッカー部の奴らが不思議に思って集まって来ていた
鳴「おぉ…雛虎ちゃん目立っとるな_やのうて!
見世物やないんやから自分らははよ部活戻らんかい!!」
計画した本人は雛虎の事が気がかりなようで自身の練習はサッパリだ
小「あわわわ…雛虎さん大丈夫かな
さっきからずっとローラーやりっぱなしだけど…」
今「ずっと…って言っても
あいつ自主練ではいつもあのくらいローラー乗ってるだろ」
すでに学校の周りを一周して来た小野田と今泉がヘルメットを外しながら歩いてくる
鳴「ワイが外走ってる間ずっと回してるんか」
今「あぁ…お前も見習った方が良いんじゃないか?」
鳴「言われんでもやっとりますぅ!!」
今「そうか?
俺が見てた範囲ではローラー回すより外走りに行ってる方が多いと思うが
雛虎がやってるような小さな積み重ねが大切なんだぞ」
鳴「スカシが見てへん所でやっとりますぅ!!!!」
小「お…落ち着いて2人とも…
ほらっ雛虎さんローラー終わったみたいだよ!」
小野田の視線を追うと雛虎はアスファルトの上に座って,ボトルの中とアクエリをがぶ飲みしていた
雛「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!
全力60秒×20回が1番キツかった…」
黒「どうした
バテるのが早いぞ」
雛「いつもあまり気にしてなかった事を意識したので…」
玉「外野から指摘されるといちいちうるさくて腹立つよね」
黒「玉…お前いつもアドバイスくれる先輩方の事そう思ってたのか
それに外野じゃねえよ
今日は俺らコーチだろ」
雛「今日は…?」
“雛虎ちゃんビシバシトレーニング作戦!”
を知らない雛虎は黒田のツッコミに首を傾げる
黒「いや何でもない
ほら次のメニューだ
走りに行くぞ」
“嘘です嘘ですうるさいなんて思ってません!
先輩方には言わないでー!!”
と叫んでいる玉を無視して,黒田は
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作者名:Mayu | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/manyamanya1/
作成日時:2020年11月5日 23時