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42.ビシバシトレーニング作戦 ページ5

NOside


「ねえあの人たち誰?」



「掃除の終わり頃からあそこにいるよ」



「あの人カッコ良くない?
隣の女のコ誰だろ…彼女とか?」

掃除が終わり,HRまでのスキマ時間。
校門付近にいる人影を疑問に思う雛虎のクラスメイトたちが窓側に集まっていた





「なにあのカッコ ダッセ!
ピチピチじゃん」



「うちの自転車部が来てるようなやつじゃない?」



「そうだっけか?」

首をかしげる男子に女子は教室を見渡してから口を開く



「ほらうちのクラスの_小野田くんと桜坂さんがインターハイの表彰式で来てたじゃない」



「桜坂?
あいつのアレ(・・)入んの?
あの服ピチピチじゃん」

胸の前で手をお椀型にして笑う男子



「うわっサイテー…」



「聞こえたらどうすんのよ!」

雛虎の様子を伺うようにチラリと見るクラスメイト
しかし雛虎は机に突っ伏して寝ているようだ



「箱根学園って書いてある…
箱根って神奈川でしょ?」

目の良いクラスメイトのその言葉で,伏せていた雛虎はいきなり立ち上がった





「ちょっ桜坂さん怒ったんじゃない!?」



「え,オレ!?」



「当たり前でしょ!
どうすんのよ!」





いつも真顔で目つきが悪く,近寄りがたい雰囲気の雛虎

そんな雛虎を怒らせてしまった
とクラスメイトはピタッと動きを止め,雛虎の様子を伺った



しかし雛虎はそんなクラスメイトを気にもとめず窓の方に歩いて行き,ガラッと窓を開けた



「雪にぃ!玉ちゃん!!」

パアッとキラキラとした笑顔で雛虎はそう叫んだ












雛「坂道くん!
私,雪にぃのとこ行ってそのまま部活行くわ!
先生に“雛虎は部活行った”って言っといてくれる!?」



坂「え!?ちょっ雛虎さん!?」



小野田の焦り声も気にせずに,雛虎は廊下を走って行った


















鳴「小野田くん!ワイらも行くで!」

教室の扉をスパァン!と開けて鳴子が小野田を呼ぶ



小「え,ちょ 待って鳴子くん!」



今「おい鳴子まだHRが…」



鳴「ええのええの
“雛虎ちゃんをビシバシトレーニング!”
作戦開始や
急いで外行くで!!」



“なんだよそれ…”と眉間にしわを寄せる今泉



どうやら他人(ひと)の話を聞かない鳴子の事は諦めたらしく,無言で鳴子に着いて行った

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作品ジャンル:アニメ
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作者名:Mayu | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/manyamanya1/  
作成日時:2020年11月5日 23時

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