｛弱虫ペダル｝勝利の女神の奮闘記 NO.7 (ページ23)

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NOside

「残り_1km!!」

そう呟いてホロホロと涙を流す雛虎

当の本人は何故涙が出てるのか分かってないようで。

一瞬ポカンとしてからグイッと涙を拭った

残り500m

いつの間にか雛虎たちの前に回っていた車2台の中では誰もがギャーギャーと騒がしかった

「雛虎ちゃん…足大丈夫かしら…」

「金城さん…」

「何やお前雛虎ちゃん応援せぇや！」

「うるさい
俺がどっちを応援しようとお前には関係ないだろ」

「お，落ち着いて…
ほら，レース見ようよ…」

「ガハハハハハ！
雛虎も速くなってんじゃねーか！」

「雛虎遅くまで頑張ってたもんな」

「…！」

「行っけぇ雛虎ちゃん！！！」

「彼女の背筋…IHの時の何倍も成長してますね…」

「なんで今そこ見てんだよ塔一郎」

「金城…」

「ヒュウどちらも譲らないね」

残り100m

「苦しい…けどっ
最後だ踏めえぇぇぇ！！！」

「うおぉぉぉぉぉおおおお！！」

車から飛び降りた“仲間たち”が見守る中，

先にゴールラインを踏んだのは

「まだ雛虎に抜かれる訳にはいかないからな」

雛虎の憧れの背中だった