｛弱虫ペダル｝勝利の女神の奮闘記 NO.7 (ページ18)

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黒田side

山頂を通り過ぎて雛虎が仕掛けたが，すぐに金城さんに追いつかれてしまった

玉「また雛虎ちゃんが立った！」

玉の叫びにはっとして立ち上がると車の天井に頭をぶつけた

黒「この先って…」

玉「雛虎ちゃんが転けためっちゃ急な下りですよ！」

新「あのスピードで突っ込んで行ったら転ぶんじゃないか？」

新開さんがそう言うと，雛虎はぐんっと車体を傾けた

「「「うわぁぁぁぁ転ぶ！！！」」」

オレたちの叫び声は車内にうるさく響いた

手嶋side

「こりゃ危ないんじゃねえの」

寒咲さんの呟きにオレたちはゴクリと唾を飲み込んだ

鳴「ヤバイでこの先めっちゃ急な下りや」

小「この前黒田さんと走った時ここで転んだって…」

今「相当スピード出てるぞ…」

幹「い，いくら雛虎ちゃんでも流石にこのスピードでは行かない…ん…じゃ…」

マネージャーが震え声でそう言うと雛虎は車体を大きく傾けた

「「「あぁぁぁぁ転ぶ！！！」」」

後ろの車(箱学組)からも同じように叫び声が聞こえた気がした

NOside

「転ば…ねぇよ！！」

車内からの叫び声が聞こえた雛虎
ふんっと鼻を鳴らしてカーブを曲がりきった

一度転んでから何度練習した事か
雛虎にこの下りではもう転ばない自信がある程だ

雛「このまま行けば…」

金城との差は約4秒
このままの差を保てれば確実に雛虎が勝てる

が，ゴールまで脚と体力が保つかは怪しいところだ

雛「残り18kmだけだから…
お願い保ってよ私の脚っ！！」

そう呟いて雛虎は太ももをパシッと叩いた