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NOside
“平坦でのアタック…
あれから雛虎は一度もアタックして来ない
もうすぐ頂上だ
最後のダム周回で仕掛けるつもりか
それとも_”
1人でずっと悩んでいる金城
そんな事はつゆ知らず,雛虎はなんだかソワソワしているようだ
頂上の展望台駐車場の前を通り過ぎると,雛虎はピタリと金城の後ろに張り付く
それに気づいた金城が後ろを振り向くと雛虎は待っていたと言わんばかりに笑顔になり,勢いよくペダルを回した
金「…っ!!」
一瞬の判断遅れで相当な距離がひらく事もある
距離はひらいたが,そんな事で離されるような
雛「わぁ…せっかく前に出れたと思ったのにもう追いつかれた…」
『残念』と呟きながら肩を落とす
金「受験勉強でオレの体がなまってたと思ったか?」
と,挑発的に笑う金城に
雛「いいえ?そんな事全く」
雛虎は頰を膨らまして応えた
金「雛虎…お前はオレに勝ちたいか?」
その質問に雛虎は首を傾げながら応える
雛「そりゃあ…
憧れを超えられるって程嬉しい事は無いと思いますけど」
金「…そうか」
雛虎の応えに金城は嬉しそうに笑みをこぼした
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作者名:Mayu | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/manyamanya1/
作成日時:2020年11月5日 23時