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段々と信号が少なくなり田んぼが増えてきた頃には,厚かった雲は少し薄くなって来ていた
この先にはまだ平坦も山も,そしてダムの周回もある
とは言え,今のスピードよりかなり速くなるだろう
追い禁解除の橋が近づいてくる
先に仕掛けるのは金城先輩か_それとも…
金「付いて来い雛虎
練習の成果を見せてみろ」
先に腰を上げたのは先輩だった
雛「はいっ!」
先にゴールにたどり着くのは私
絶対に先輩を越えてみせる!
鳴子side
幹「金城さんが立ったわ!」
ワイらの視界にはダンシングで加速していく主将サンとそれを追いかける雛虎ちゃん
割と離され,距離はあったケドもちろん雛虎ちゃんはすぐに追いついた
今「雛虎の奴…体力
雛虎ちゃんが追いかけようとすれば主将は速度を上げる
_一定の距離を保ったまま
小「差が縮まってないよっ…」
不安そうに眉を寄せる小野田くん
鳴「雛虎ちゃんなら大丈夫や
この先まだ平坦も山もある
小野田くんは今までの雛虎ちゃんの頑張りを見てきたやろ?
そんなカオせんといてや」
小「う,うん!」
雛虎ちゃんは最後の最後でスゴイのを見せてくれるんや
雛虎side
「…はっ…はぁっ…」
先輩との差が縮まらない
このまま平坦区間が終わってしまう
けどこの先は山だ
長い長い坂。
山の後半は一切下りも平坦も無くなってしまう“地獄のセッション”
体力を残しておかないとぶっ倒れる
「平坦は…」
平坦は先輩の速度に合わせて走るのが1番かもしれない
勝負は山の後
下りで一気に差をつける
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作者名:Mayu | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/manyamanya1/
作成日時:2020年11月5日 23時