｛弱虫ペダル｝勝利の女神の奮闘記 NO.7 (ページ11)

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NOside

黒田たちが来た日から1週間後の昼休み
雛虎はクラスの机で突っ伏していた

鳴「どうしたんや雛虎ちゃん
黒田サンの鬼メニューで筋肉痛かいな？」

当たり前のようにクラスにいる鳴子は雛虎の机に顎を乗せて聞いた

雛「雪にぃの鬼メニューでじゃなくて昨日の長距離走で筋肉痛だよ…」

鳴「雛虎ちゃん長距離ニガテなん？」

雛「めっちゃ無理」

鳴「ワイも～小野田くんは？」

小「ボ，ボク！？全然無理だよ！」

雛「自転車やってるからって体力あると思われたら大間違いよ～」

鳴「雛虎ちゃんの言う通りや」

そう言って鳴子はメロンパンを口に入れながらうなづいた

こんな事を言っているが実はこの3人，昨日の長距離のタイムは良い方だったのだ＿＿＿

「失礼する
3年金城だ雛虎はいるか」

アイウェアではなくメガネをかけた前主将
彼の言葉で机に伏せていた雛虎は飛び上がってドアに駆け寄った

雛「金城先輩！！
わざわざすいませんどうされました？
呼び出してくれればよかったのに」

金「いや良いんだ
どっちにしろこの階に来る予定だったからな」

そう言いながら金城がジャケットの内ポケットから紙を取り出す

金城のクラスメイトと同様に
“え？ラブレター？”
“ここで！？”
とザワつき出す雛虎のクラスメイトたち

そんな外野を一切気にせず金城は雛虎に紙を渡した

雛「“その勝負受けて立つ。
日程は以下のどれかでお願いしたい。”
わぁ！楽しみ！！！
私はどこでも大丈夫ですよ」

ポニーテールを揺らしながらピョンピョン跳び，喜ぶ雛虎
その姿はクラスにいた誰もが小学生だと思った

金「すまないな
冬休み明けになってしまって」

雛「いえ全然！
その分私の練習期間が長くなりますから」

そう言って笑う雛虎に，金城も笑みを返す

金「では1番期間が短くなるようにこの日にするか」

雛「わぁ金城先輩意地悪ぅ」

金「雛虎がどこでもいいって言ったんだぞ」

雛「えへへ～
楽しみです！わざわざありがとうございます」

金「あぁ，寒くなるから風邪引くなよ」

そう言って金城は雛虎の頭を撫でた

その日から3日間
雛虎は今までにないほどフワフワしていたと言う