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私が後ろに下がり背中を押すと，坂道くんは唇を噛み締めてペダルを回した
そう…それで良いんだよ
行って！
玉「雛虎ちゃぁぁん！！」
そう叫んでいる玉ちゃんの方に視線を向けると，あり得ないものを見るように目を見開いていた
“ごめんね”
そう口を動かしたけど，玉ちゃんには通じたかな…
鳴「雛虎ちゃん！！」
小「雛虎さん！！」
2人の声が聞こえてきた気がしたけど車輪の音で消されてしまう
総北を…よろしくね
私は精一杯の笑顔で総北のジャージを見送った
あーあ…金城先輩ともう1度一緒に走りたかったなぁ…
っていうかこの集団どこまで行くんだろ
流石に1人じゃ追い付けないしなぁ
そんな事をボーっと考えていると
隣に熊本台一の人が来る
田浦「取り残されたとか
総北の女子！
けど安心してよかばい
この集団の行き先は先頭やけんね！」
雛「先頭？」
話を聞くところ
どうやらここまでリーダーの指示に従って追いついて来たらしい
“心を1つにしてみんなで協力をして”
けどおかしい点がある
この集団をまとめているのは待宮さんだ
あの人がみんなを先頭まで連れて行くはずがない
待「エエ？雛虎ちゃんじゃ
呑み込まれてしもたんか？可哀想にのう」
いつの間に横に来たのか，待宮さんが肩を組んで来る
いやいやお前らの作った集団に呑まれたんや
なーにが可哀想だボケェ！！
田浦「なんば急にまとまったとか
お出かけでもするとか」
熊本の人の言葉に待宮さんはニヤニヤ笑って答える
待「あぁお前らを捨てて先頭までのう」
その言葉に周りの人は話が違うと抗議をした
しかし待宮さんは嘲笑って口を開く
待「バーカ
わざわざ先頭まで敵を沢山連れてくわけないじゃろ
お前ら顔だけじゃなくて頭も悪いのう！」
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作者名：Mayu | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/manyamanya1/
作成日時：2020年6月23日 22時
