｛弱虫ペダル｝勝利の女神の奮闘記 NO.5 (ページ7)

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25.戦慄の待宮ページ7

雛「あれ…薫さん達がいない…」

玉「薫さんって京伏の？」

雛「そうさっきまでいたんだけどね…」

私がそう言うと玉ちゃんは眉尻を下げる

玉「チギれちゃったんじゃない？
しょうがないよ」

荒「オレらの速度にチギれた雑魚だ
戻ってくるこたぁねぇーよ
前だけ見てりゃ良いっての」

雛「そうなんですけど…
なんか嫌な予感がする」

ポソリと呟いたつもりだったが，その声は意外と大きかったらしく玉ちゃんが振り向いた

玉「え？」

雛「いや薫さんの事じゃなくて…
ピリピリするでしょ
心を落ち着かせてみて」

玉「すぅ…………っ！」

深く息を吸った玉ちゃんも何かを感じたらしい

真「あれ雛虎ちゃんも分かる～？
荒れるよね」

いつもと違う雰囲気の真波くんも振り返る

雛「うん…荒れるね
ピリピリしてる」

真「ヤバイよね」

雛「うん多分もうすぐ…！？
ってオイオイマジかよ」

ゾワッと全身に鳥肌が立つ

こんなに速く来るとは思ってなかった…！

大量の車輪の音が聞こえて来る

雛「巻島先輩！もっと速度上げて下さい！速く！！！」

荒「どうした雛虎チャ…なんだ…このニオイは…」

田「おい巻島ァ！
こいつはヤベェぞ」

田所先輩の言葉を聞くと，巻島先輩は汗をにじませながら大きく両手を開いた

巻「クハ…こいつは正直…想像してなかった！」

後ろに視線を向けると，大量の集団に目を疑った

凄い数の集団がものすごい勢いで迫ってきて，冷や汗が頬を伝う

その集団の中にいる待宮さんと目が合うと，待宮さんはニヤリと笑った