31.赤い漢の真骨頂 ページ42
鳴「金城さん…クソッ！
リタ「それ以上言うな鳴子」」
今「オレたちは託されたんだ
それを知って前に進めばそれでいい！！」
巻「行くっショ1年！
ハコガク追うぞ！！」
「「「「はいっ！」」」」
行くんだ！私たちが誰よりも早く＿
このジャージをゴールに叩き込む！！
新開side
“総北はしつこいすよ”
新「確かにその通りだな今泉クン
まさかあんな手で最後の山に挑むとは」
ついさっき総北のエースである真護クンがロードを降りている所を通り過ぎてきた
新「経験もない1年を出すなんて
…予想しなかったよ迅くん
また並ばれたな」
田「言うぜ新開」
新「いい勝負だった！」
田「お互いにな！！」
ガシッと握手を交わすと迅くんは遠くを見つめ，ポツリと話し出した
田「……金城のことはオレも予想してなかった
けど繋がった それだけありゃ十分だ
細っせー“糸”でもなオレたちにとっちゃ繋がってることが大事なんだ！
王者…箱根学園にとっちゃゴールは守るもんかもしれねぇが
オレたちにとっちゃいつだってゴールは切り拓くもんだからな」
そう言って迅くんは胸を叩いた
寿一…お前がスタート前に総北を＿って言ってた意味が分かった気がするよ
新「…フ」
田「ん何か言ったか？」
新「いや独り言だ
さぁてオレ達も登るか」
目の前に立ちはだかる大きな山
いつまで続くんだろうか
気が遠くなりそうだ
新「…追いつくのか総北は
悪いけど実力で言えば＿真波も尽八も寿一もいるうちは完璧な布陣だ
作戦は？」
田「ねぇな！」
そう言い切った迅くんの言葉に耳を疑う
田「多分金城が出れなかった段階でオレたちはやり尽くしてる
あとは成り行きだ
程よくその場の状況をよんで“やってく”ってのが作戦だろうな」
新「アバウトだな」
田「ガハ！それが良いんだよ
あのバカは特にな
この状況なら尚更だ」
新「そいつ＿がハコガクに追いつくと？」
田「あぁ多分驚くぜ
合宿の時より何倍も強くなってる
あの赤いマメツブは！！」
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作者名：Mayu | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/manyamanya1/
作成日時：2020年6月23日 22時
