｛弱虫ペダル｝勝利の女神の奮闘記 NO.5 (ページ41)

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心配そうに声をかけた小野田の後ろには同じく心配そうな顔をしている雛虎たちが

小「あ，すいませんっ
頭を抱えていたので，ひょっとしたら…って…」

鳴「ワイは止めたんすよっ
最後の飛び出し前で，集中しとるだけだって」

今「お前はウンコを我慢してるんじゃないかって言ってたじゃないか」

鳴「じゃーかしっ！
ジョーダンやないかい
んなワケあるかいエースやのに」

雛「……」

小「あの…前に…倒れたら支えろって，言ってたので」

小野田の言葉に金城はハッとする

支える＿そうだオレさえも忘れていた
このジャージは7人全員のジャージなんだ

金城はジャージの胸元を掴むと口を開いた

「鳴子，小野田，今泉，雛虎
残りゴールまで20kmオレたち総北は勝てると思うか！」

小，雛「「はいっ！」」

鳴「当然でしょ！」

今「絶対に！」

1年のその言葉に金城は笑みを浮かべた

金「1年！巻島！よく聞け
今からオーダーを変更する！」

鳴「作戦(オーダー)…変更…？」

小「ここでですか！？」

金「そうだ
そしてこれは絶対に完遂しろ！！」

そう言いながら左膝を押さえる金城
それを見た雛虎以外の1年も金城のケガを察した

金「作戦(オーダー)だ1年」

金城はそう言うと1年の肩にバシッと手を置く

「巻島と共に山を登れ！
そして誰でも良い
このジャージをゴールに誰よりも早く叩き込め(・・・・・・・・・・)！！！」

今「ゴールを…」

鳴「山を…？」

小「ボクたちが…！」

金「チャンスは1度だ絶対に逃すな
探せ掴め引き寄せろ
敵は箱根学園最強の布陣だ
だがやれるはずだ想いを繋げ

オレと田所の想いももっていけ」

「成長しろまだやれるはずだ
今泉俊輔！！」

「鳴子章吉
まだ目立ち方が足りないんじゃないか
あと20kmある派手に目立ってこい！」

「小野田坂道！
まだ走れ役割はある
ゴールまでだ心配することはない
お前が今までやってきたことをそのままやれば良い」

「桜坂雛虎
どんな時でも冷静さを失うな
総北の司令塔はお前だ

オレたちの3年間を＿巻島を頼んだぞ」

雛「…はいっ！」

「絶対に諦めない！
それがチーム総北だ！！」

「「「「はいっ！！」」」」

膝を押さえながら下がって行く金城を見ながら雛虎は涙を流す

「＿っ！！
金城先輩は諦めない男じゃなかったのかよっ
先輩の…ウソつき…！」