｛弱虫ペダル｝勝利の女神の奮闘記 NO.5 (ページ5)

今日:5 hit、昨日:2 hit、合計:35,104 hit

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『インターハイロードレース3日目
最終日スタートです！』

そのアナウンスと共に金城先輩，福富さん，御堂筋くんが走り出す

『2日目1位，2位，3位の選手がスタートアーチを駆け抜けて行きます！
インターハイは特別ルール着順スタートです

続いて…
ゼッケン4番箱根学園新開選手
総北高校1年今泉選手
すこし遅れて昨日2日目総合6位
京都伏見石垣選手です＿』

雛「ごめんね玉ちゃん
今日…一対一じゃ勝負出来ないかも
私はきっとゴール前まで運んだらもう走れないと思うから
まぁそこまで生き残ってるかわからないけどさ」

玉「それは今日の朝覚悟決めてたよ」

心なしか冷たい玉ちゃん
こりゃ怒ってるな

雛「ごめんね」

玉「…別にぃ」

口を尖らせてそっぽを向く姿は，まるで小学生だ

雛「怒るなよ…
途中誰かを引きながらだったら思いっきり走れるよ？きっと」

玉「それじゃあ勝負じゃないもん」

雛「えぇそんなぁ
でもインハイ明けにまたレースあるじゃん」

玉「雛虎ちゃん今日足怪我して，それまでに治らなかったらどうするの」

雛「それはしょうがない」

玉「バーカ」

雛「ごめんよぉ
来年はもっともっと体力つけるから」

玉「そうしてくれるとありがたいね」

玉ちゃんと私は一昨日，昨日…と一緒の距離を走ったのに体に異変が見られるのは私だけ

玉ちゃんはインハイの為にどれほど努力して
どれほど練習したんだろうか

…私は…努力が足りなかったようだ

雛「今日は負けないよ」

玉「やだぁいきなり真面目になって…

こっちこそ…負けないから」

コツンと拳を合わせると

『続いて箱根学園，総北高校の後続選手
京都伏見を含んだ最初のグループ
順次スタートです』

とアナウンスが入る

綺麗に晴れた 8月上旬
インターハイ3日目最終日

私は勝利を信じてペダルを踏み込んだ