｛弱虫ペダル｝勝利の女神の奮闘記 NO.5 (ページ25)

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薫side

石「九条…広島はどないした？」

受け取ったボトルの水を被りながら口を開く石垣先輩

どうやら1日目，私が聞いてへんところで広島と協調を結んどったらしおす

さっき起こったことを話すと今度は御堂筋くんに向かって声をかけた

石「御堂筋…くん
広島は…頼みの広島は追いつかないのやないんか
総北もハコガクも7人全員揃った
オレたちはたった3人で「いいんやないの？」」

御「追いつかんかった言うことは
ソレマデのヤツらやったいうことやろ」

広島来いひんのうちらのせいやん！
京伏と協調しとったとは知らへんで叩きのめしてまうなんて…御堂筋くんに迷惑をかけてもうた

御堂筋くんは汗をぬぐって払うと，ニタリと笑うて続ける

御「だったらいらん
心配せんでもええって石垣くぅん
今日は3日目…最終日…しかもレースは残り半分…

本当の意味でのサバイバル(・・・・・・・・・・・・)や」

「ゴールまでチーム全員を運ぶ必要なんてない…チームは身を削りながら走る
どれ程メンバー揃っとっても1人，1人，また1人って減ってくよ」

指を一本一本折りながら喋る御堂筋くんを石垣先輩はただ見てるだけや

御「ゴール前まで生き残るのなんて
ほんの一握りや！
ここから先は数なんてさ程問題じゃぁないよ石垣くぅん
“個の力”や見とけ…今イチバン活きのいいヤツ程落ちてくよ！」