｛弱虫ペダル｝勝利の女神の奮闘記 NO.5 (ページ16)

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ゴール…
インターハイの今日のゴール
先頭はどうなっているんだろう

総北(うち)は…みんなは…？

荒「見えたァ！」

薫「あ，え…広島どすか？」

荒「チィッいやそいつは残念賞だァ！
九条ォ！！」

その言葉で前を見ると
“総北”と“箱学”の文字が見える

鳴，玉「「雛虎ちゃん！！」」

小「雛虎さん！」

東「荒北ァ！」

雛「田所先輩…巻島先輩…鳴子くん，坂道くん！」

息を整えながら声を絞り出すと
先輩方は笑って振り返った

田，巻「「雛虎ォ！！」」

追いつけた…もう1度…チームに！！

荒「泉田あぁあ！
てめぇが引いてて広島に抜かれてんじゃねぇーよ！バァカ！！」

泉「すいません！！」

欲を言えば広島まで追いつきたかったけど，チームに追いつけただけでも十分に有難い

雛「荒北さん…協調して下さって…ありがとうございまし…たぁ…？
追い抜くんかーい！？」

私たちの後ろに下がる黄色いジャージを見ながら，鳴子くんのようなツッコミを入れてしまう

薫「アラキタ…さん？
みなさんは合流しいひんのどすか？」

首を傾げる私たちに荒北さんは応える

荒「お前ら…わかんねぇのか…」

その言葉に心臓が脈を打つ

雛「インターハイ最終ステージ…
1分1秒でも争ってる今…合流してる暇はない…という事ですか…？」

荒「バァカ
雛虎チャンならもっとよく頭が回るはずダロ

ニオってんだろクサイニオイが！！」

上がっている息を整えて感覚を研ぎ澄ますと，前の方にゾワッと何かを感じる

荒「止めらんねーんだよ！こんなところで
近えんだよ燃えるんだようずうずすんだろ！！」

雛「もしかして…」

荒「敵…かっ喰らってやろうってな！！」

カーブを曲がると，そこには緑色のジャージが見える

荒「くせえよお前ら！
ドブだ小細工してチョロチョロ逃げ回る…ドブネズミのニオイだ！！」

待「なんで…集団に取り込まれたはずのお前らが…
なんでここにおるんじゃ！！」

目を見開いて驚いている待宮たちを見て荒北さんは満足そうに笑う

「そうだオレが見たかったのは…
そういうカオだよマチミヤァァ！！」