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「.......そんな見つめられると恥ずかしいんですけど、」
「え？あっ、ごめん！ほんま綺麗な顔してんなぁって！」
思わずまじまじ見つめてたら若干顔を赤らめながら恥ずかしそうに口元を手で隠す彼。
咄嗟にでた俺の言葉にまた顔を赤くしていく姿がかわいらしいて、案外ウブなんやなぁ、なんて思ったり。
「 じゃあ、ひとまず解決した、でええんかな...？ 」
「 ん、さすがに水までかけといてまだ付き纏ってくることはないやろ 」
「 あっ！！！ 」
「 え？！なにぃ！？ 」
急にでっかい声だすからびっくりしてたら突然ガシッと腕を掴まれてどこかへと歩き始めた彼。
え、え？と混乱する俺は置いてけぼりのままズンズンと歩みを進める彼の後ろをされるがままに着いていくしかなくてただただ今の状況に着いていけず困惑の声をあげる俺。
待って、ホンマにどういう状況なん？！
「 ちょ、ちょお待って！どこ行くん！？ 」
「 おれん家！ 重岡さん、風邪引いてまう！ 」
「 は！？いや、こんくらい大丈夫やって、っ... 」
「 すぐお風呂入ってあっためな、かなり冷えてもうたでしょ？下着は新品あるし服はおれのセンスになってまうけど洗濯してる間はそれ着てもらって、ほんで、」
勝手に話が進んでるんやけど、えっと、どういうことかな、これは。
確かにデニムは濡れてもうたら乾きが悪くて寒いしシャツもぴたっと肌にくっついて不快感あるけど、やからってなんでキミの家なん？！
丸一日彼をレンタルするコースにしたから時間はまだまだあるにしても、せっかくお金はそのまんま払う言うてんねんし帰った方が彼にとってもお得な話なはずやのに。
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作者名：いえやす | 作成日時：2022年9月1日 1時
