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結局あれからソファに項垂れてたんやけど何も胃にいれへんのもあかんと思って、気合を入れて立ち上がった。
冷蔵庫の中の簡単に食べられそうなものを見つけて少しだけやけど食べるとすぐに自室へ向かった。
同棲を決めた当時は一緒に寝ようっていう話も出たんやけど、お互い帰る時間が違う日がほとんどやから気にせずにしっかり睡眠が取れるようにってことで、寝室は別にしてん。
それでもたまに朝起きたら隣でしげが寝てたってことは何回もあったけど。
加湿器を作動させてベッドに潜り込んだ。
さらにマスクをして喉を保湿しながら寝れば幾分かマシになるやろうと目を瞑るけどなかなか眠りにつけず。
結局スマホを手に取ってゲームのアプリを開く。
モンスターを狩りにいこうと意気込むも体調のせいもあってかいつもの調子は出せず、集中力も続かないのですぐにログアウト。
ぼけーっと天井をみつめて数分経って、一回水分を取ろうとリビングへ戻ったらザーッという雨音が聞こえてきた。
慌てて窓を覗くと外はどんよりとした色に包まれて勢いよく雨が降っていた。
「 しげが帰る時、雨大丈夫かなぁ 」
今朝、お天気のお姉さんはなんて言ってたっけ。
仕事が休みやからって天気予報見るの怠ってもうた。
しげも大事な時期やから雨に濡れんと帰ってこれたらええねんけど、と心配してるうちに雨が降り始めたこともありさっきまでなかった頭痛が発症してきて本格的につらくなってきた気がする。
偏頭痛持ちはこれやから困る。
天気ひとつに左右されるのも、もうこりごりや。
体調が悪いことを自覚した途端に身体が熱っぽく感じてくるのほんまになんなんやろ。
この調子やと夜どころか早々に発熱しそうな予感。
午後、病院行けたら行こかなぁ、なんてぼんやり考えつつ頭痛薬を飲んで少し肌寒く感じてきた身体を抱きしめながら部屋に戻った。
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作者名：いえやす | 作成日時：2022年9月1日 1時
